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ちょっとした文章問題
『セピア色』
―『天命』
その言葉が思い浮かんだ時、男はもう自分の死期が近いのだと悟った。
太陽の日射しも和らぐ季節。
優しい木漏れ日を受けながら、ゆったりとソファに座る。
傍らには金の装飾を施したアンティークカップに、いつもの紅茶と黄金色の飴玉。
思えば…。
時間に追われてばかりでゆとりがなく、気がつけばこの広い屋敷の中でただ一人となっていた。
遠い昔、いつも明るく微笑んでいたあの子の笑顔さえも記憶に霞んで見える。
「 …。」
今はまだ思い出すことができない。
アンティークカップを手に取り、ゆっくりと紅茶で喉を潤す。
思えば…。
忙しさにかまけてばかりで、いつも周りに迷惑をかけ、寂しい想いをさせてきた。
あの頃、自分も本当に笑えていたのだろうか…?
「 …。」
どうも思い出すことができない…。
アンティークカップをそっと置き、飴玉を求めてのびかけたその手をふっと引く。
思えば…。
周りの目を気にして、いつも必要以上に臆病になっていた。
その時期、何故そんなに恐れていたのだ…?
「 …。」
思い出せそうで思い出せない。
「1から1000まで知れば、1と2の違いなど、ないも同じだというのに。」
そう自嘲気味に呟いたあと、庭先の赤や黄色へと目をうつす。
太陽の光を受けてキラキラ輝いているそれは、まるで自分の幼き日々のようで、思わず愛しい感情が込み上げる。
「 …。」
もう少しで思い出せそうな…。
「…。」
「あぁ、そうか。」
あの子は…遠い昔、いつも明るく微笑んでいたあの子は…。
男は満足そうに目を閉じた。
―End―
皆さんは最後の「…。」は、どんなセリフだったと考えますか?
また、あの子とは誰であったと考えますか?
是非回答や感想をお願いします。
(板違いだったらすみません。)
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皆様、おはようございます!
回答ありがとうございます。
皆様の回答を見て、私も色々考えさせられました。
あの子…に関して、1さんと3さんが正解です。
私の意図としては、1さんの回答がドンピシャでした。
慌ただしい日常の中で、走り続けてきた男。
穏やかな情景でありながら、寂しさ孤独を感じ、そんな中死期をも悟る。
実は、あの明るく微笑んでいた子というのは、幼き頃の自分。
前半では、それが自分だと思ってなかったわけです。
忘れかけていた記憶だけども、愛され、キラキラした笑顔の自分がいた事を思い出した。
そうして満足そうに目を閉じた。
…というお話として書きました(^^)
しかし、セリフに関しては実は特に考えておらず、どんなセリフでも当てはまり、それによって本来のお話とはまた違った世界になっていく…。
思いがけず、そんな感じに仕上がったので、皆様の回答を求めてみました。
(以下、個別お礼に続きます。)
あの子、は、男が、出かける先で、(子供のしろとか、公園の噴水の広場とか……おっきな商業施設の屋上とか……)よく一緒になっていて、知り合って、話したり遊んであげたりした子供のような、子。
あの子、は、妹や、甥っ子に似てる存在だけど、家族とかではない、他の家の子供
だと思う。最後のことば、「……」は、伝わらないくらい、あの子、のその後の人生と、男の人生との噛み合わない部分で、
少なくとも、あの子、の存在がきっかけで、男が、最後に、何か、言いたげに思い出せた言葉が、あると、すれば、……
まあ、そのままで過ぎて行く時間のほうが、一番、何事もなくて、しあわせなのになあ、って思える。(男の死)みたいな、かたちで、死ではないにしても、ある一つの物事の終止符で
。
……の、部分は、知れば分かれば分かるほど、話しが進んでしまい……なんとか、なる、ので、
川の流れのように流して欲しい、と思った……。
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