クラナド

皆さんあまり知らないかもしれませんが、クラナドというオタクに大人気のアニメがあります。Googleで「感動 アニメ」と検索すれば大体一位で出てくるくらいの人気です。
僕は見ていてとにかく本当につまらないのが大半だったのですが、時々結構感動する場面もあって、なんやかんや最後まで見ました。
しかし、一つだけまっったく解せないことがありました。というのは、主人公を片親で育て上げた父親がいるのですが、主人公は、その父親のことを忌み嫌っています。というのは、母親が死んで以来父親は酒浸りになってしまい、それがキモくてしゃーないみたいな感じなのです。しかし、どう考えても、曲がりなりにも主人公を高校まで通わせているわけで、主人公がアルバイトで学費を稼いでいるわけでもなさそうなので、父親はしっかりと働いて、休みのときに酒を飲んでいるだけなのです。これを異常に気持ち悪がる主人公がごく当たり前だというような描写に、んん？？て思いました。まぁ一応、主人公が父親と揉み合いになった際に主人公が不運にも怪我をしてしまってバスケができなくなったみたいな事情も盛り込んでます。けど、主人公が父親を嫌うのはそのせいじゃなくて、それ以来主人公に対して腫れ物を触るように丁寧に接してくるところが父親のキモさだ、みたいな設定なのです。あまりに理不尽です。思春期の男ならまぁそういう風に親父を敬遠することもあると思いますが、アニメの中では、それが尋常じゃないレベルで、とにかく父親と同じ空気を吸っただけで主人公は発狂しそうなレベルで怒り狂い、しかもそれがさも当然みたいな演出なのです。
さらには、これまたびっくりするのが、アニメファンによる一番の感動シーンと言われているのが、その主人公が父親を田舎に厄介払いする場面なのです。
主人公は高校在学中から、何の罪もない父親を忌み嫌い家出をして彼女の家に転がり込みます。それから父親と一切連絡を断ちます。すると、父親は、息子が家を出てから力が抜けてしまって、借金だらけの生活に身を落とし、ついには詐欺にまで手を染めてしまいます。しかし、主人公は父親に足を引っ張られたとブチ切れることこそあれ、社会人になったにもかかわらず一切金銭的な援助をしようとかはなくて、会おうともしません。なのに、なぜかここも、父親に足を引っ張られるかわいそうな主人公という演出になっています。
そして、先ほども言及した、アニメファンによる最高の感動シーンというのが、何年もたって、父親が家も差し押さえられるレベルの貧乏になっている状態になっているのに対し、田舎の実家でおばあちゃんと一緒に住め、と言って、自分の住んでいる町から厄介払いをするシーンなのです。感動的な音楽などでごまかされそうになりますが、普通に考えたら、かなり最低な息子の部類に入ります。「俺を今まで育ててくれてありがとう。もう俺は大丈夫だから田舎に帰ってゆっくりすごせよ」みたいなことを涙ながらに言うのですが、アホかと。自分で親父の面倒見てやれって思いました。
これを見て、ファンが感動したとか、親孝行したくなったとか書き込んでるのを見て、みんなよっぽど親孝行してない無責任なやつらばっかなんだなと思いました。
あまりに腹が立つので長文になってしまったのですが、皆さんどう思いますか？特にアニメ見た人がいたら是非意見等頂きたいです。

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