自分が癌と言われたらどうしますか？ 冷静でいれますか？

今はおもえるね。たぶん…

母がガンになって治療してて残りも少ない。
母の治療に付き添って大きながんセンターに行ったんだよ。
そしたらたーくさんの人がいるのよ。みんな患者さん。

年寄りも当然だけど若い人も子供もおっさんもおばちゃんもいい男も美人もブスも、バリバリ仕事してるような出来るリーマンの人もお金持ちっぽいひともヤクザみたいな人も優しそうなひとも…いろんな人が普通にたくさんいて治療にきてるわけ。ふつーにふつーのひとがいるわけ。ふつーに治療にきてる。まあ普通治療する。
でもほんと近所の内科や歯医者にいるような感じ。

なんだ誰でもなるんだって普通にそう思えたよ。
だって普通に街の中ですれちがってる普通の人がたーくさんいるわけ。治療して顔色悪くて苦しそうな人もいるけど楽しそうにおしゃべりして笑顔で会話してる人たちもいる。皆ガンだ。皆母が泣いたように泣いたかもしれない人。そういう人達も治療のかいなく翌月なくなってく人もいる。
あーみんななるんだなーとか誰でもなるんだなーって普通にそうおもえたね。自分も普通になるかもなんだなーって。なっても仕方ないしならない事が普通でもないんだなーって。普通に街の中にいるような感じで、自分がなってもまあたくさんのこの中の一人になるだけで自分がなっても仕方ない事なのかもなーって。
誰でも風邪を引く事あるように誰でもガンになるし、なったら医者に行くしできる治療はすればいいんだなって。

なんていうか…
その沢山のひとを見てたら何も特別な事じゃないしと思えて、ただ受け入れていくしかないことは受け入れていくしかないんだなーとか思えた。

そうこう言ってる間にガンになっていないとても健康だった父がガンになって治療してた母より先にぽっくり逝った。
本当に予想外でね。母の世話をし母を看取り残りの余生を送るはずだった父が先に逝った。誰もそんなの予想してなかった。それはそれは泣いたよ。

ガンが分かった時わたしも泣いたけどね。
まるで自分だけ自分たちだけが不幸に陥ったんだって思えた。
でも今は、それらの目から鱗体験？を通して普通に受け入れられるような気がする。もし自分がガンになっても。悲しいのは悲しいしショックはショックだろうけど。