何故、タバコはダメなのですか？ 私の兄はタバコを吸います。 よく見てきたし、結構近くに行きました。その度に遠くに行くように叱られたけど。 自分の体が傷つく

死亡原因がわかるのは解剖や病理解析なのでまぁ死んでみないとわからない、ということでしょうか。私は主に肺専門ではないですがそちらの研究をしています。ですが死んでからでは遅いのでこうやって情報をあなたと共有しようとしています。間違った知識ほど怖いものはないですからね。
なぜ受動喫煙のほうが毒かというと、タバコには3種類の煙があります。主流煙、副流煙、呼出煙。主流煙はフィルターを通して喫煙者が吸う煙。副流煙はタバコの火種から直接出る煙。呼出煙は喫煙者が吐き出した煙。受動喫煙は副流煙と呼出煙の2つになりますね。主流煙を毒性1とするとその2つを合わせると化学物質濃度は4倍、発がん性物質のアミノビフェニールにおいては約30倍にも及びます。
なので少量吸っただけでも充分体に発がん性物質を取り込んでいるわけです。自分は吸っていないのにただ喫煙者の側にいるだけでそんな危険を冒すなんてバカらしくないですか？
リスクをゼロで済ませられたはずなのに。ゼロと30倍では起こる確率が違いすぎます。毎回30倍なのでその都度蓄積もされます。
まぁタバコだけがリスクではないですけどね。体に取り入れるものはすべて自己責任。なんでもきちんと考えてから飲むなり食べるなりしないといけないということです。
ですがタバコはリスクは明らか。あなたは現時点でタバコを吸わずに健康に生きている。そんなあなたが受動喫煙の危険を冒す価値なんてどこにもないんです。汚くなった肺は一生元には戻りません。汚くなった血液や肌は戻るのに5年ほどかかります。
まぁでも、吸っている人の横で吸うな！なんて言えませんからね。受動喫煙はそこが難しいところですよね。ですが正しい知識を持っていればどうありたいかどうあるべきか、自分の選択には自信がつきます。そしてそれはあなたの自由です。
質問があればまた何でもお答えします。