面白いと言うか不思議な話し。

会社対抗の草野球大会。
一人まだ来てない奴がいた。
悪い人間ではないけど、あまり社交的じゃなくて大人しい奴。

時間過ぎても来ない。
時間にルーズな奴ではないんだけど…。
今日は来ないのか？

大会が始まった。
試合中に同僚の一人がビックリした声で言った。
＂おい！向こうのグランドでレフトやってるのアイツじゃないか！？＂

驚いた…。
本当だ。
何やってんだ！？
何で他の会社のチームに入って、しかも試合に出てるんだ！？
いろいろあり得ないだろ…？

同僚が走って行って連れ戻して来た。

＂集合場所が…、分からなかったので…、そしたら…、あの…、呼ばれたんで…。＂

いやいやいや！
呼ばれても行くなよ！(笑)
しかも試合に出るなよ！(笑)

＂いや…、外野守れるか？って聞かれたから…、学生の時はレフトでした…って言いました…。＂

レフト〜！(笑)

…8チームも参加した大会で、会場で迷子になった彼は…。
他の会社のチームに、自分のところの選手だと間違われたらしい…。
何を言われても拒否しない彼は、間違って来ている事に気付かれずにそのまま試合に出る事になったと…。

…んなワケあるかいッ！！

でも本当にあった話し。

今でも彼のレフトを守ってる姿は会社の伝説の一つとなっている。