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通行人
15/07/25 11:12(最終更新日時)

太平洋戦争時の国内情勢を年別にまとめた書があり、ちょっと興味深かったんで一部抜粋します。


◆昭和16年

･新聞紙等掲載制限令が公布され、国家的機密の掲載制限を強化。首相には記事差し止め権。

･全国の映画館でニュース映画の強制上映を実施。

･映画スターの芸名使用禁止、本名使用を義務化。

･国策宣伝用の短編漫画映画が作られる。

･小学校を『国民学校』に改称。

･生活必需物資統制令、金属類回収令を公布。

･乗用自動車のガソリン使用が全面的に禁止。

･日米開戦により、新聞･ラジオの天気予報･気象報道を中止。

〜流行語〜

『月月火水木金金』『産めよ殖やせよ国のため』『徒食は恥だ』『ABCD包囲網』


◆昭和17年

婦人国民服決定。

銃後国民の節米運動として、洋食、カフェバー、待合、貸座敷での米食廃止、一般飲食店は朝食5〜8時、昼食11〜12時、夕食17〜20時半と時間制限。

･行楽旅行や買い出し部隊を抑制するため、随時乗車券発売制限や乗り越し禁止など指示。

〜流行語〜

『欲しがりません勝つまでは』『非国民』『大本営発表』


◆昭和18年

･英米語の雑誌名禁止、『サンデー毎日→週刊毎日』『エコノミスト→経済毎日』『キング→富士』等

･ジャズなど英米楽曲約1000種の演奏を『敵性音楽』として禁止。

･東京大学野球連盟、解散決定。

･野球用語、『ストライク→よし1本』『アウト→ひけ』等に変更。

･上野動物園でライオン、トラ、ヒョウ等、27頭毒殺開始(空襲時の逃走危険から)

〜流行語〜

『撃ちてし止まむ』『玉砕』『敵性語』『学徒出陣』『防空頭巾』


◆昭和19年

･用紙不足で全国の新聞が夕刊廃止。

･生フィルム生産低下の為、映画配給社が全国731の映画館に配給停止(全国映画館の40%が営義中止)

･ギター、ウクレレ等、ジャズ用楽器の使用禁止。

･松竹少女歌劇団が解散。松竹芸能本部女子挺身隊を結成。

･帝国劇場、歌舞伎座など19館閉鎖。

･宝塚劇場、日本劇場、有楽座などは風船爆弾製造の秘密工場となる。

･後楽園運動場が防空陣地として接収。

･日本野球報国会がプロ野球休止を声明。

･精密兵器用にダイヤモンドの買い上げ開始。

･白金強制買い上げ実施。

･アルミニウム貨幣の全面回収開始。

･ガソリン不足で武蔵野鉄道･旧西武鉄道･食糧増産会社の3社に糞尿輸送依頼。

･食糧欠乏で、野良犬が野生化。東京都で野犬買い上げや毒まんじゅう撒布など実施。

〜流行語〜

『鬼畜英米』『進め一億火の玉だ』『神風特攻隊』『すいとん』


まぁ、ざっと挙げましたが、日本人でが一丸となって国を守ろうと戦っていた様子がよく分かりますね。

今の日本は、自分が国に何が出来るか？を考える公への奉仕精神は皆無で、国が自分に何をしてくれるか？という自己中な物乞い精神だけの堕落国家になってしまいました。

昭和17年の流行語に『非国民』というのがありますが、この言葉は今こそ復活させて、我が儘自己中ポンチを一掃したいもんですね。

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