自分の子供を抱くという幸せ

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悩める人
15/08/06 23:49(最終更新日時)

現在、私34歳　彼女40歳　彼女の娘16歳
彼女と彼女の娘と8年間、一緒に暮らしてています。

彼女には付き合い始めて1年目に結婚を申し込みました。
当初は個人事業主として将来は不安定でしたが、
自分は草を食ってでも、何をしても食わしていく気で求婚しました。
けれど、今はまだ結婚はできないと断られました。

それから今まで、8年間最低18万は生活費として
少ないながらも一家が暮らしていけるだけの額は渡してきました。
贅沢のできる額ではないですが、なんとかやっていけると思っていました。

2年目にして彼女が妊娠しました。
私は産んでほしいと伝えたのですが、
結婚が後の出産では前の旦那の二の舞なので両親に申し訳が立たないので
産めないと、断られました。

私は自分のまだ見ぬ初めての子供を殺しました。
手術代を借りてまで、殺しに加担しました。
経済力がないということは、これ程までに惨めで情けないなものかと、
痛烈に打ちひしがれたのを、今も忘れていません。

もう別れようと思いました。
けれど彼女も堕胎に心身共に傷ついていたので、もう別れようと思っていても
傷が癒えるまでと別れを切り出せずにいました。

それから5年の月日が経ち、後悔と呵責が嘘のように形を潜め
無情にも時間は全てを覆い隠し、普通の暮らしを取り戻してしまいました。
その普通の暮らしの下に、決して消えることのない過去を内包しながら。

私は彼女に、それでもまた求婚しました。
今度は、私で良いの？という言葉と共に了承してくれました。
彼女の娘にも籍を入れる旨を伝えると、娘も承諾してくれました。

私は最後の正念場と彼女が出産まで働かなくて済むように
仕事を掛け持ち毎月22万の生活費を1年続けました。
少しづつでも貯蓄できるようにと。

昨年、彼女の娘が公立に落ち私立の高校に行くことになりました。
入学金、諸々で120万ほど必要になりました。

私の子供の出産費用を使うほか、支払う方法がない。

彼女の娘も怠けて落ちたわけではないのは、私のほうがよく見ていたので知っています。

この不景気の時代に公立の倍率は私たちの知っている公立の倍率とは違い、
3人に1が落ちるという、まさに難関と呼ぶに相応しいと思ったほどです。

これから3年後に、娘は勉強ができるので大学へ進学したいと言うでしょう。
私には、大学の学費、そして出産費用、そして生活費を稼げる力がない。

しかし子供を大学まで進学させてあげたい。
けれど自分の子供は諦めきれない。
しかしあと7年後には彼女は47歳、私は41歳。
縦しんば上手く出産を乗り越え、子供が成長して中学の時は彼女は60歳。
そして何より47歳で高齢出産に伴う様々なリスクを背負込めるほどの人間力が
私にはあるだろうか。

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