平凡な人生が「人生の成功」だと気付いた。 一発逆転なんか無くてもいい。 平凡…

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匿名さん
19/02/02 23:47(最終更新日時)

平凡な人生が「人生の成功」だと気付いた。
一発逆転なんか無くてもいい。
平凡な人達へ伝えたい。
(長いですよ)

自分は高卒で小さな町工場に勤務。
要は底辺の人間。
もっと底辺はいくらでもいるけど、それはそうとして一応世間的には自分は底辺という自覚はある。

腐ってたよ(笑)
ただ自分が努力しなかったくせに、それを社会のせいにしたり、時代のせいにしてみたり。
底辺の連中で安い居酒屋に集まって、世の中への愚痴を毎度毎度吐き捨ててた。
惨めなもんだったな。
かと言って世捨て人みたいになる度胸も無く、嫌な仕事をチマチマやってた。

若干コミュ障気味だったけど、相当無理して周りの人達に愛想を振りまいてた。
それがデカいストレスになって、家に帰ってよく塞ぎ込んでたけどね。(笑)
休みの日なんかストレスで起き上がる事すら出来なくて、飯も食べれず身体が痺れてヤバい事にもなってた。

真面目に(？)働くこと20年。
ただ会社辞める度胸も無かっただけの20年。
オッサンになって、このまま独身で孤独死すんのかなって何度も思った。
なんか怖くて夜中、心臓がバクバクして眠れない様にもなった。

そんなある日、いつも通ってるスナックのママさんが女性を紹介してくれると言ってきた。
自分は人の嫌がる事はしなくて(する度胸が無い)、愛想だけはいい(無理してるだけ)ので、ママさんから見たら、独身なのがおかしいと言われた。

初めの印象は、特に美人さんじゃないけど、優しそうな人だった。
人生で初めて付き合う事になった。
もう、必死だったよ(笑)
必死過ぎて、ろれつが回らない喋り方して彼女によく笑われた。

付き合って行くうちにどんどん好きになって、いつの間にか彼女が世界一の美人さんに見える様になった。(笑)
噛みまくって自分でも何言ってるか分からない言葉でプロポーズ。
彼女がお嫁さんになってくれた。

そっからは人生が一変。
幸せになった？
いいや、忙しくてそんなもの実感しなかったよ。
底辺なりに嫁さんと二人で働いてお金稼いで、貯金使い果たして夢のファミリーカー買って…。
自分も嫁さんも両親が離婚したり、他界してたから親は頼れず、子供が生まれても仕事して家事やって…。

時として、「自分は何の為に生きてるんだろう…。」って考えてしまう。
つまらない人生が終わったと思ったら、次は忙しいだけの人生。
嫁さんは大好きだけど、心に余裕が無い。
嫁さんも同じだった。

でも子供が生まれてから3年が経過して…。
ようやく赤ちゃんじゃ無くなって、子育てにも余裕が出て来た。
自分の子供…。可愛い。天使みたい。

この子に貧乏させたくない。
嫁さんと子供には惨めな思いさせたくない。
心が張り裂けそうになる。

人生で初めて鬼の様に働いた。
必死過ぎて、疲れてる事も分からんくらい頑張れた。不思議…。
それでも休みの日は疲れがどっと出る。
立つのが辛い。
それでも家族サービス頑張って、みんなで公園に遊びに行く。
幸せはあんまり実感出来ない。

ある日、会社の同僚から
『○○さんの家庭が一番幸せそう！』と言われた。意味が分からん。
他の人達も、
『そう！俺もそう思ってた！』

はぁ…。そうですか…？

あっ！
気付いた！
今、初めて気付いた。

今までの苦労がどれだけ幸せだったことか…。
バカだな…。自分。

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