注目の話題: 性犯罪で服役した者です。自業自得なのですが生きづらいです。まわりに当然自分のしたことを言えませんし、二度としないと誓っていてもなんか加害妄想をしてしまう自分がい; 妻が浮気しました。家を出ていってもらおうと思っていたんですが、子供は女の子。ママいなくなるのイヤだといいます。どうするべきでしょうか。; 相手が女子トイレの盗撮をしていました。７年付き合い、盗撮は付き合う前から。わかったのは１年前。私は私でストレスと、自分の障害でDVなど相手に精神的ストレスを

次作小説です。感想ください！（誹謗中傷はおやめください。。）ちなみに中学生です。…

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匿名さん
20/07/24 18:19(最終更新日時)

次作小説です。感想ください！（誹謗中傷はおやめください。。）ちなみに中学生です。

　その日、クラスでは修学旅行の女子の班決めがあった。私はさっさといつも一緒にいる子と組んでその合図として座って見せる。みんながそうしていく中、マキだけがその場に立ち続けていた。けれどもみんな、その存在を忘れたかのようにお喋りをする。彼女に少しだけ視線を向けられたような気がしたが、私はそれを逸らしてしまった。
　仕方ないんだ。自分に言い聞かす。
だって、マキが悪いんだから。マキがみんなを見下したから…こんなふうになったんだ。私が助けないのは、私もその被害者だった時期があるからだ。
「ああ言うの、因果応報って言うんだよね」
今私の隣にいる、かつてマキと一番中の良かった子が囁いた。
「ね、インガオウホウだよね」
と答えてみる。
「あのさ、くじ引きにしようよ」
かつてのクラスの女王ははっきりとした声でそう提案したが、その目は焦点を定めていない。そして、誰も彼女の声に耳を傾けない。マキの真っ黒な制服のスカートを持つ手が微かに震えている。
追い討ちをかけるように誰かがぼっち、と言い放つ。どんな顔をマキがしているのか、私は見なかった。
　私にマキを助けてあげる義理なんてものは存在しない。みんなマキが『意地悪』で『サイテー』なやつだと知っている。担任も、男子も、今隣にいるあの子も、私も。
　その重苦しい空気を破るように、休み時間を告げる鐘がなった。みんな途端に教室から出ていった。みんな、笑っている。私も他の子から鬼ごっこに誘われたが、断った。マキがどこかに向かっていたからだ。彼女の様子を、見てみたかったのだと思う。
　マキは渡り廊下に出た。普段から昼間でも大きな木が暗い影を落としているような場所なので人気はあまりない。プラスチックの天井から覗く空は、灰色をしていた。
　みんなから見放されたマキが真っ先に頼ってきたのは、他でもなくこの私だった。綾奈ちゃん、と私に媚を売る彼女の声にーー私は優越感を覚えていなかっただろうか。
　その時、マキが唐突に泣き出した。やっぱりね、という気持ちと驚く気持ちが私の中に生まれる。なるべくそれ抑えようとしているが、何かあふれる思いがあるように彼女の泣き声は大きい。子供みたいだ、と思った。
　かつて私に冷たく当たった時のマキは、とても大きく見えたものだった。私はいつも教室の隅でその影に怯えていたはずなのに、マキの背中は小さかった。指で弾いたら、壊れてしまいそうだった。
マキがふとこちらを振り返りそうな予感がしてーー気がつけば私は走り出していた。マキが見えない場所に、教室に戻っていた。
　その後もマキと私は知らん顔をして過ごしていた。それでも私の脳裏には彼女の慟哭している姿がいつまでも焼きついていた。
　もちろん、彼女が自殺してしまってからも。