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すっごい昔の話なんですが、友人と喋っていて思い出したこと。２０代の頃、職…

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匿名さん
21/08/04 21:43(最終更新日時)

すっごい昔の話なんですが、友人と喋っていて思い出したこと。

２０代の頃、職場の男性（４０代くらい）からなぜか好かれていた。しかも一方的に清楚とか大人しいとか思われていたらしくて、前から開けたかったピアスを一気に５個開けたら「君がそんなことをするなんて。何か悩みがあるなら俺に言ってほしかった（あまりしゃべったことないのに）」「リボンが似合うと思うなぁピンクの」とまで言われ。かといって、なにか向こうから具体的な誘いや会話があるわけでもなく。ただ、駅前まで尾行されたり、手紙を机に入れられるのがひたすら気持ち悪かった。上司に相談したら「キモいけど犯罪じゃないから、もうちょっと様子見で」と言われるだけだった。

そして社員旅行で、ついに私とその男性社員が同じ班になることが決まってしまった。絶望。嫌だ。同じグループで観光とかゲームとかしたくない。姉に相談したら、そういう輩は失望させるのが一番だと言うので、私は策を練った。
そして当日、金髪に染めた髪をパイナップル状に結い上げ「ＰＵＳＳＹ」と書かれたクソＴシャツを着た私は社員旅行に臨んだ。社則で金髪はＮＧなのだが、私の悩みを知っている上司は何も言わなかった。
男子社員は生まれ変わった私を見て、うつむいていた。
「おはようございます！！！」私は集合場所で鼻くそをほじりながら、男性社員に笑顔であいさつした。観光中はその男性社員の隣でわざと大きめの屁をこいた。嫌そうな顔をされた。事情を知っている同僚は笑いをこらえるのに必死だった。
そしてその男性社員は夕方「気分が悪いので・・・」と言って、旅行を切り上げて帰っていった。私はそいつの分のすき焼きも食べた。

その後も上司は私が金髪でいることを許してくれ、私はその男性社員と会社で話すたびに鼻をほじった。なんなら目の前で鼻くそを飛ばして「秘儀！鼻くそピストル！」を披露した。鼻くそが数メートル飛ぶ頃には尾行もなくなったし、手紙が入れられることもなくなった。そのうちその男性社員は辞めていった。辞めたことに同僚は気付いていなかった。

私は数年後、とある男性と結婚することになったのだが結婚式のスピーチで当時の上司が「粘り強く、逆境を自分の手で切り開ける子」という評価はこの出来事から来てると思う。