人生は得難く美しいものでした。私は直に旅路を終えます。一時は世の中を憎んだ私でし…

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匿名さん
21/11/20 22:11(最終更新日時)

人生は得難く美しいものでした。私は直に旅路を終えます。一時は世の中を憎んだ私でしたが、死の間際になって初めて自分を愛しく思いました。艱難辛苦を乗り越えてたどり着いたのは、私たちの源泉でした。
私は、パートナーでした。この世界を歩むためのパートナー。私は自己を真の自己と履き違えていました。多くの人たちがそのことに気づいていません。

私という自己は幻影、この世にある間だけのパートナー、共に歩んだ愛しき人です。
お別れをしなければなりませんが、悲しむことはありません。

私はあなたたちを誤解させたくありません。だからはっきりと申しあげます。死は存在しません。生きる世界が変わるだけです。しかし、人は死んでしまうでしょう。だからこう言うべきでした。人は死にます。けれど、人は死にません。

私は元から永遠なるものの一部でした。月を見たならこう気づくでしょう。あれは私だと。
ああずっと見られていたのか、今までどうして気付かなかったんだろう、こんな簡単なことに。私は身も知らぬ至福の花を見ました。本当に幸せです。あなたたちがこちらに訪れるのを待っています。

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