余命１年の兄と認知症の父。

会わせた母の反応は…ずっと無口で何も話をする事はありませんでした。私もマズイ事を言われては困るので、祖母の相手は私や父がして、結局祖母と母は話をしませんでした。祖母と母は闘病生活中その一度限りで、母は他界しました。
会わせてよかったか…私は数分間でも会わせてよかったと思ってます。祖母にとっては大切な娘ですし、これからいくらでも時間があるのなら時間をかけたのかも知れませんが、一日一日がとても大切な時間の母にとって、『あとで…』は無理だからです。
後悔してる事…沢山ありますが。母には余命を伝えていなかったので産んでくれてありがとうと伝える事が出来なかった事。そして今だに私自身、自分を許す事が出来ないのですが。母の容態もかなり悪くなっていた時、母が父に自宅に帰りたいと懇願し(もちろんお医者にもとめられてました)父も医者にもとめられてる事を話しましたが、母が強く懇願してきたので父が私に相談をしてきました。私は自宅に帰る事で容態が悪化してしまうのではないか、母には一日でも長く生きて欲しかったので、父にはこれ以上悪化して欲しくないと話をし、結局父は母を説得しました。
しかし、母が他界してから『医者が反対しようが何故あの時ほんの少しでも母の願いを叶えてあげなかったのか、父になんとか自宅に帰らせてあげようと言えなかったのか』これは私が死ぬまでずっと後悔し続けていく事だと思ってます。
今は出来る限り、お兄さんが望む事をしてあげる事がいいのではないかと思います。それはどんな事でもいいと思います。事情が複雑でなかなか難しい事もあるかと思いますが、私のように後悔だけはして欲しくないと思います。