天皇陛下皇室批判

34さんへ
特に宗教に詳しくありません。余り買いかぶらないで下さい､僕程度のは普通ですから。
前教皇のベネディクトゥス16世が辞職したのは教皇としては数百年来の異例な事件。普通､教皇は北朝鮮の将軍様なんかと並んで一度なったら終身刑(笑)ですからね。
彼の場合は高位聖職者の少年へのイタズラが多発して､収拾つかず精神的にも肉体的にも限界で辞職したらしい。彼自身､少年愛やホモに関わっていたかは不明。それ以外にも色々ありますが､簡単に説明すればこうなります。

あと昨夜のレスに補足。皇帝と言う単語は秦の始皇帝が始めたシナの伝統で､本当は皇帝＝エンペラーではない!
エンペラーは帝政ローマの創始者アウグストゥスがレックス(王)の代わりにインペラートル(最高司令官)と名乗り､このインペラートルが英語でエンペラーに成った。エンペラーをドイツ語ではカイザーと言うがこれはアウグストゥスの義父でカリスマ的支配者だったカエサルから来た言葉。ロシアのツァーリも同様。
でヨーロッパの場合はエンペラーとは昨夜のレスで言ったようにローマ皇帝から脈々繋がる存在で､だからイギリスは近代には世界一の強国であってもエンペラーは名乗れず国王だった。
大反則男はフランスのナポレオン。軍事力にもの言わせて力づくでフランスのエンペラーになっちまった! フランスと言う国(土地)は伝統的に帝国ではなくて王国だったのに。このようにヨーロッパの場合､ローマ皇帝から連なるエンペラーはまた国や土地とも結びついていた。
他方､近代になり植民地時代が始まると､アジアなどの国で国王を名乗ってない支配者は､概ねエンペラーと便宜的に名付けられた。オスマン･トルコ､イラン､エチオピア､インド､中国､日本さらにはメキシコやブラジルも。
シナの場合たまたま皇帝がエンペラーと呼ばれたから､エンペラー＝皇帝で決まりみたいになっちまった💦
とにかくヨーロッパ内部と外部のエンペラーは意味が全く違う。唯一微妙なのはオスマン･トルコ。トルコのスルタンは東ローマ帝国を滅ぼした時､その称号を継承し｢ルム･カエサーリ＝ローマ皇帝｣を自分の称号に加えた。だからロシア皇帝と並んで東ローマ皇帝の後継者と言えなくもない。