注目の話題: 離婚する事になりました。理由は、私が原因です。その理由は伏せさせて頂きます。結婚25年。子連れ再婚同士　私の連れ子3人旦那の連れ子1人今は、もう; 働きながら親の介護する時間的な余裕もお金もないし精神的にも辛くなるどのくらい補助が出るのか相談してみたけどお金足りない毎日訪問サービス受けるようなことは; 彼女が重いというか、面倒臭いと思ってしまいました。どうでもいいことをずっとLINEしてきるんです。自分は用事がなければ返信する気は起きないし、雑

麦わら帽子の女の子

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通行人（ 47 ♂ ）
14/08/12 19:32(最終更新日時)

夏休みのある日、Ａ美はいつもの様に自転車で土手沿いの道を走っていた。
何気なく川側に視線を移すと、白のノースリーブのワンピースに大きい麦わら帽子を被った女の子が川岸に佇んでるのを見る。
しかし、ほんの僅か・・・コンマ何秒か目を離しまた川を見ると女の子の姿が無い。

「え？・・・まさか、川に落ちた？」

驚いたＡ美は自転車を止めて川へ走り寄る。
水面を見るが女の子の姿は無い・・・

「あれ・・・おかしいな」

すると後ろから声を掛けられる。

「お姉ちゃん、どうかしたの？」

驚いて後ろを向くと、そこには先程のノースリーブのワンピースを着た子が立っていた。

「あ、良かった！川に落ちたかと思った」
「心配してくれたの？・・・ありがとう」

女の子が無事と分かるとＡ美は川に余り近づかない様に言って自転車でその場を後にした。

翌日、あの女の子が立っていた場所に５０代位の女性がいるのを見る。
その女性は花、お菓子、ジュース、そして線香をお供えしていた。
少し興味を魅かれたＡ美は女性に声を掛ける。

「あの・・・ここで誰か亡くなったんですか？」

ビックリして女性が振り返る。

「ええ・・・私の娘が」
「娘さんが？」
「今日が命日なんです、もう２０年も前の事ですが・・・首を絞められて」
「酷い・・・」
「しかも・・・・・乱暴されての絞殺で」
「え！！、レイプされたって事ですか？」
「はい、まだ１０歳だったのに」
「・・・」
「昔この辺は草が覆い茂ってて、連れ込まれたら・・・・」

そして女性から犯人は捕まったが、まだ未成年だった事で名前等は公表されず、知人の弁護士に犯人の名前を調べて貰ったものの住所までは分からなかったと聞かされた。
そして犯人の名前を聞いたＡ美は驚愕する。
涙ぐむ女性はそれ以上話が出来なくなってしまった。

「あらヤダ・・・見ず知らずに人にこんな話してしまって・・・
　済みません、失礼します」

女性が立ち去った後、Ａ美の身体は震えていた。
女性の娘を乱暴し絞殺したのが自分の父親だったからだ。

「パ・・・パパが、パパが小さな女の子をレイプして殺したなんて・・・
　信じられない」
「本当の事よ」

後ろを向くとそこにはあの女の子が立っていた。

「あ・・・あなた・・・まさか」
「そう、殺されたのお姉ちゃんのお父さんに・・・・だから・・・・」
　

「お姉ちゃんが責任取ってね」

その日以来、Ａ美を見た者はいない。
土手沿いの道にＡ美の自転車だけが残されていた。