家族に愛情が無いです。 多分愛情という感情？が無いです。 自分ばかりな気がしてイライラします。 自分なんかの子どもに産まれて、子どもが可哀想です。 何に

御相談者さまへ

あなたの周りには、自然がおありですか？。
青い空がありますか？。
鳥が鳴いていますか？。
風が吹いていますか？。

私が幼いころ、小学校低学年ですか、祖母がまだ元気だったころの話です。
私の家では、にわとり、やぎを飼っていて、卵、乳を採っていました。
にわとりが老衰で卵を産めなくなり弱ると、祖母はつぶして（屠殺（とさつ）する事）、鶏肉とジャガイモで煮てくれ、おやつに食べさせてくれました。
鳥の首の骨にかぶりついて、肉をせせったことをよく覚えています。

つぶす際には、興味本位で立ち合い、顔をゆがめながら見ていた記憶があります。
あれほど嫌がって見ていた鳥の解体ですが、料理になってみるとおいしく食べてしまいました。
人とは現金なものです。
カエルも食べました。

ヤギは種付けをしないと、お乳が出ません。
年に一回は、子ヤギが生まれます。
近所の野犬に、子ヤギが食べられて悲しい思いもしました。
あたりが肉片と血に染まっていました。

人間は自然と離れすぎたのです。
食事の前に「いただきます」と言いますが、あれは「命を頂いている」のです。
命をもらって生きている事に感謝しなければなりません。
人は幾千億の命を頂いて、生かされているのです。

現代社会では、嫌な事、忌むべき事、汚い事に目が触れることはあまりなくなりました。
食肉会社、介護施設、終末医療、ゴミ清掃業、下水道処理、葬祭会社などがあるからです。
しかし、歳をとって、親の介護が必要になった時、自分の体の自由が利かなくなった時に、都合のいい現実から決別しなければなりません。

あなたは自然と共にあり、命を喰らい、奇跡たる命をつないでいるのです。
だから、命は尊い。

あなたは、鳥の声を聴いていますか？。