私の主人は全然泣きません。 どんなに感動する映画やドラマ ドキュメントなど見ても涙一粒零しません。 しかし、付き合っていた頃一度だけ 主人は私の前で

一昔前までは、「男が泣くのは恥だ」と教わってましたからね。
映画やテレビという作られた世界の中ではともかく、
現実生活で男性が泣いているところは、ほぼ見ません。

周りを見渡しても誰も泣く男性がいなければ、日本人の慣習として、一人だけ泣くなんてことは誰もしない訳で。
泣く→弱い→からかわれる→いじめられるという構図は、子供時代に誰もが目の当たりにしたり自ら体験していることだと思います。
何のつまづきもなく成長した人ならあまり気にしないでしょうが、既に強烈な恐れのすりこみがされている訳です。
女の私ですら、人前ではもちろんのこと、家族の前でも泣いたり取り乱したりすることは恥ずかしいです。
男性なら、さらに強い恐れがあると思います。

話は変わりますが、女性の方が「泣けるポイント」を多く持ってると思います。
女性は、相手の立場になることができるので、登場人物の心理状態をよく理解できますし、もともと何にでも共感するのが得意です。
母性で守ってあげたいとか、かわいい、癒されるとか、特に意味のないポイントでも泣ける人は泣きますし。
同じ泣けるポイントで共感し合うことも上手です。

男性は基本、自分中心なので、女性よりも共感しにくいと思います。
泣く為に映画を見る人は少数派で、エンターテイメントとして楽しむ為に見る人が大半だと思います。
なので、泣けるかどうかは下手すると眼中にすらなく、「面白いかどうか（笑えるという意味ではなく）」が最重要項目かと思います。
あとは、演技の上手い下手、女優が綺麗かブスか、映像効果、テクノロジー、製作費、興行収入、監督、原作がどうたら…などという方に目が行ってしまう人も多いと思います。
男性が泣く時はどうしても、「自分が」辛い、悲しい、苦しい、がベースだと思います。
「子供か！」と突っ込みたくなりますが、実際こんなものです。
奴らは、実に単純です。
女性が期待しているほど、ロマンチックなことは考えてなかったりします。

続きます。