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毎晩30分かけて、思い出の新宿の夜景を見ては、一人、涙をしています。 …

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おかだ（ ZEDRCd ）
17/11/09 21:32(最終更新日時)

毎晩30分かけて、
思い出の新宿の夜景を見ては、
一人、涙をしています。

私は、20代後半まで勤めていた、会社が天職でした。

営業成績は1番となり、
会社の中堅社員として、
社長賞を頂きました。

顧客にはファンレターをもらい、同業他社の大手企業から、
ヘッドハンティングもされました。

プライベートも充実し、
地方支店の女性と、
社内恋愛をして、昇進とともに
縁談の予定でした。

会社の主役として、
躍動する日々が楽しくて仕方がなかったです。

そんなある日、
別部署のリーガルに問題があり、
会社が業務縮小をせざるえなくなりました。

給与面で奨学金の返済や、
生計をたてられなくなり、
私は転職せざるえなくなりました。

次の会社では、
私生活のトラブルや、会社の様々な問題が重なり、
体調を崩してしまいました。
2年間、休養しました。

その後、
なんとか人生を立て直そうと、
小さな会社で働いているのですが、

2年のブランクから、
体力、才能、キャリア、
全てを失ってしまった事を確信しました。

再発を恐れてセーブする日々、
ビジネスのスピードに乗れない自分、捨ててしまったプライド。

新卒の女の子にも業務や能力で完全抜かれてしまいました。

会社でも輪の中に入れずに、
孤立してしまった私は、
毎日無言で事務作業をする日々です。

毎晩、仕事が終わると、
引き寄せられるように、

逆方向の新宿にいき、
懐かしの景色を見てしまいます。

大好きな顧客や上司、
そして彼女と手を繋ぎながら、
帰った日々。

新宿の夜景を通して、
あの頃の自分を見つめています。

そして、
今はもう見る影もない自分。

前の会社を辞めてから、
心や魂が一度も安らいでいません。