何もかも上手くいかなくてドン底まで落ち込んだ時、皆さんならどうやって元気を取り戻しますか？

どん底まで落ちた先人たちが、どうその逆境を乗り越えたのか。そういう内容の本を読んだりします。たとえば、三浦綾子さんの『道ありき』という自伝小説には、肺病で１３年間の闘病をやむなくされた三浦さんが、絶望の中で光を見出すことが書かれています。

また、フランクル著『夜と霧』には、アウシュビッツ強制収容所に送り込まれ、この世の地獄と思われる理不尽さを体験させられます。その生存率５％の、そこに入れられたらほとんどの人が死んだという２０世紀でも最悪の環境の中、フランクルは大切なことを見出すのです。

または、精神科医の水島広子さんが書かれた『「心がボロボロ」がスーッとラクになる本』。精神病院に通っていても、誰も私の気持ちを理解してくれない、いや、大病院ではどうしても、私だけにナースや先生が集中してくれるわけじゃない。他の患者もいるわけだし、忙しい。病院に通っていても、医療関係者の忙しさで、私は自分は放っておかれているような気持ちでいた時、この本は、救いとなりました。