相談1 死んだあと人はどうなると思いますか？ 千差万別で個人で違うものかもしれませんが 世界中で起きてる移民や貧困や災害のニュースを見たり お経を読

失礼します。

死後の世界の話は、所詮生きた人間には「わからない」というのが本当だと思います。

どんな体験をしようが、何を見ようが聞こうが、結局は生きた人間の脳で考え解釈した、その人個人の話でしかありません。それが本当の事であると誰も証明も出来ませんし、他者と共有も出来ませんから、死後の話などは私たちにとって無意味だと思います。

お経の元にいるお釈迦様は無記といって、この手の質問には一切答えませんでした。
それと毒矢の喩えといって、死後の事を考えるとは、刺さった毒矢の毒の成分は何か？何処から飛んできたか？誰が射ったか？と考えるようなもので、そんな事よりもさっさと毒矢を抜きなさいよと戒めています。

今現実のこの世で生きてる状態というのは、毒矢に刺さった状態と一緒であり、死後のわからない事を考えるよりも、今の現実をしっかり生きなさいよという意味です。

死後の話を好んでする人に、この話をしてもいつもまったく通じないのですが、結局何をどう結論付けようと、所詮は主観的な体験や分析からの解釈でしかなく、本当の事はわからないと理解する事が大事だと思います。だから、死後の世界はあるともないとも言えませんので、黙るしかないのです。

それと私が一番懸念してるのは、生まれ変わりの思想です。生まれ変わりの思想を成り立たせる為には魂というｱｲﾃﾞﾝﾃｨﾃｨを保証するものが必要になります。その魂は様々な事を記録し、それが来世の生まれ変わりに大きく関わるという考え方ですが、これは差別思想に直結するので非常に危険な考え方です。

その魂に段階を設けて、それが、今世の現状が悪いのは前世の行いが悪かったからだという理屈に必ず繋がり、その理屈が一時期の霊感商法に大いに利用されてました。

人間が生まれてくるという事に関して、私たちは無力です。この世界のどの国の誰の元に生まれるかというのは、自分たちではどうする事も出来ません。それに優劣を付け差別をしてはいけないのです。