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初めての回らない寿司屋のランチタイムにて。このご時世、客の獲得に板前さん…

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匿名さん（ ♀ ）
22/03/18 10:15(最終更新日時)

初めての回らない寿司屋のランチタイムにて。

このご時世、客の獲得に板前さん店員さんが躍起になってて
入るなり全力で
「いらっしゃいませぃ！！」の大合唱

少しでも見覚えある客にはあの手この手で
「お客さん、⚪⚪のネタ好きでしたよね？今日いいの入ってますよ！」

注文された品を出す時にも
「いつもよりネタ多目に入れときました！」

お茶を一口飲むそばから板前が店員に
「お茶！お茶おつぎして！」

私が肘があたって箸置きから箸がカタンとテーブルに落ちただけでもすっ飛んできて笑顔で箸を箸置きに戻してくれる。
(いや、でも出来ればそこ口つける部分触ってほしくないんだけど💦)

常連が入り口から入ってくると
「ぉおお！待ってました！らっしゃい！」
店員が椅子を引き鞄置くように隣の椅子も引き手取り足取り。

近くで働く立派な身なりのサラリーマンや、地元のご隠居さんら、リーズナブルな千円～二千円のランチを注文する人ばかり。

そんな中、ド貧乏フリーターの私だけど外のメニュー写真の一番高級な海鮮丼に目を奪われ、
なけなしのお小遣い貯めて、いつものヨレヨレ毛玉だらけの寝巻きみたいな普段着で食べに来た。

まさかの私が、立派な身なりの客の３倍する値段の品を注文するとは思われず
私がメニュー写真を黙って指差すと

「………と、特撰⚪⚪丼でよろしいですか？💧」

一瞬空気がピンと静まる。

コクンと頷く私。

「特撰⚪⚪丼ご注文いただきましたぁ！！」
全員「ぁありがとうございまあす！！」

話しかけられるの嫌だから速攻で黙って食べてお会計。

２回目に日を開けて入店した時、
板前が私を見て小さく「ｱｯ」という声が漏れる。

２つある高級メニューの２個目を食べに来た。
１回目と全く同じ流れ。
目の前で板前さんが私に何か話しかける隙を狙ってる。

でもゴメンナサイ。
もうお財布空っぽです。この２つ食べたから満足なのでもう２度と来ない。

明日からまたふりかけご飯生活だ。