【原発の温かさの外側でフレデリックおじさんと語り合うⅡ】

最近不安な事ばかりだ。仕事の事、会社の事、家族の事、そして自分の将来の事...


色々な不安の中で睡眠時に夢を見る事なんて皆無だったけど、何故か先日夢を見たんだ。


それは、ｵｲﾗが大好きな【フレデリックおじさん】と語り合う夢だったんだ。




つづく°□°;)

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【おじさん】
サスペンス坊やかい？久し振りにじゃなぁ。


【ｵｲﾗ】
おじさん？フレデリックおじさん？


【おじさん】
なんじゃ...泣いとるのか？


【ｵｲﾗ】
そうだよ。泣いてるだよ。おじさんに会えて嬉しくて、とても嬉しくて...ｵｲﾗ...おじさんになかなか会えなくなってしまったから...


【おじさん】
なんじゃなんじゃ。サスペンス坊やも大きくなったんじゃから、涙を拭いて今日はワシとゆっくり話そうじゃないか？



【ｵｲﾗ】
そうだね。わかったよ。今日はおじさんにイッパイ話したい事があるんだ。辛いことも悲しい事も楽しい事も嬉しい事も...



【おじさん】
わかった、わかった。わっはっはっ。ゆっくり話を聞いてやるわい。







つづく°□°;)

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お久しぶりです。
お元気ですか？
私は、あなたのファンです。
是非、この話の続きが読みたいです。
宜しくお願いします。

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気長に続きを待ちます

多分、フレデリックおじさんも、Nサスさんのことを気長に待っているだろうな

いつ如何なる状況でNサスさんが帰ってきても、きっと嬉しがって｢おかえり｣と言ってくれそう

スレに差し支えあったらごめんなさいm(__)m

お気になさらず続けて下さい。

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サスペンス坊やって・・・
なんかすごい呼び名ですね😁

昔から木が喋ると老人男性の口調になるのはお約束っていうか
謎のパターンですね

どっかに
ギャル👯っぽく喋る木とか生えてないかなあ

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大樹はおじぃさんだよ。 細くしなやかな木ならギャル語で喋る。
『て…言うか？サスペンス久しぶりじゃん。泣いてても意味わかんないし、とりま鼻水は汚いからかめば？…つうかサスペンス、アタシより年上だからシッカリしなよ！』
と…なる。

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【ｵｲﾗ】
あれから4年の月日が流れて、色々な出来事があったんだよ。

先ずは最初に父親の事なんだ。


震災から2年後に逝ってしまったんだ。


震災や原発災害から辛うじて助かって、震災直後は不便な生活を強いられたけど、これもまた運命だと父親は私に言った。

父親を救ってくれた人々の中には家財を失ったり友人、知人を無くした人もいて、そのような状況のなかで救ってもらった命だから、不便な生活かもしれないが、できうる限り我慢をして、我が命を大切に生きたいとも語っていたんだ。

そして...











つづく°□°;)

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【ｵｲﾗ】
死ぬ時はお前に迷惑かけないようにパッと死にたい。それが願いだとも言っていた。

そしてその時は突然やってきたんだ。

あまりにも突然過ぎて悲しむ時間すらなかった。


役所への死亡届けやら葬儀屋への手配やら、残された携帯電話の履歴から父親の知人への連絡やら...

全てが初めての事ばかりなのに、短時間での判断や決断を迫られることの連続で、正直パニック起こしそうだったけど、今までの人生の中で一番集中した時間を連続して過ごした気もするんだ。



そして全ての段取りを終えて、いよいよ火葬する前夜に...










つづく°□°;)

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【ｵｲﾗ】

父親に対する感謝の気持ちを手紙にしたためたんだ。


手紙を書きながら、少しだけ泣いたんだ。

母親が家を出て行った日に、私の人生で一度しか見ることのなかった父親の涙を思い出しながら...



亡くなった父親の賃貸アパートで一人酒を飲みながら、いつか子供達を父親に会わせてやりたいと思っていたけど、とうとう会わせることが出来なかった事が、自分の心の中で重苦しかった。


原発災害さえなければ...


家族全員で小名浜に行こうと計画していたのに...


すべてがあの日を境に狂いだしたんだ。








つづく

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