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皆さん、物語リレーしませんか?皆さん一人一人、一文を投稿して、物語をつくってくだ…
皆さん、物語リレーしませんか?皆さん一人一人、一文を投稿して、物語をつくってください。
注意
道徳に反する内容、下品な内容、悲しい内容はNGでお願いします。
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若者は神様と一緒に村人たちの前で見事な演技を見せ、神様は「ごめんよ、人型の喋るニンジン、マンドラゴラを人里離れた山に植え替えるために抜いてたら早とちりな噂が出ちゃったんだ」
若者は「噂に流されて誰かに悲しい思いや寂しい思いをさせるのはやめよう!」と言いました。
良かったらこれもどうぞ「ハチの女王とその娘たちから分けて貰ったハチミツです。本来お祭りでは私は森と森のみんなの恵みの一部、ハチミツや木の実を、町のみんなに、町のみんなは野菜や果物を森のみんなに出し合って交流し、楽しむ日なのです。」と熊の姿をした森の神様がハチミツを渡しました。
ハチはくるりと宙返りして「僕はハチの女王様の唯一の息子!未来の王様さ!早とちりハッチーって聞いたこと無い?お母様も姉妹たちも、森のみんなもそう呼ぶよ!<(*`^´*)>」と何故か誇らしげに言いました。
「んーとねぇ…野イチゴの花の蜜を食べてたら顔の周りが花粉でまっきっきーに染まっちゃって、葉っぱで顔を拭こうと顔を上げたら、座り込んだ大きな熊の神様の背中と、人みたいな影と、うわー!何するんだーって声を聞いたよ」とニッコリ答えました。
「神様も僕が赤ちゃんの頃、お母様が神様に僕を紹介しに行ったとき、可愛いお嬢さんだねって僕の見た目を間違えたみたいに、お腹を空かせた勢いで人を何かと見間違えて食べちゃったのかなって思ったんだ、だから慌てて町の方に飛んでったら、町外れに女の子が居たから、思ったことを伝えたんだ!」ハチはその子を探す様にキョロキョロしました。
10さんありがとうございます\(^^)
8さんの敢えての生け贄、10さんの生け贄回避の盛り上げも凄いかとd(^O^)
「あっ!あの子だよ!今駆け出したあの子に伝えたんだ。神様が大変だって!神様がおかしいよって!人間を…食べて…いたのかも…って。ぼくは、また早とちりをしたんだ…」
ハッチーはうなだれ羽ばたくのをやめて、弱々しく旅人の手の中におさまりました。
見守っていた神様が言いました「必ずあの娘を連れて帰って来ておくれ。皆が揃ったら、この町の本当のお祭りをしよう。さあ、町の人々も、森の生き物達も準備を手伝っておくれ」
町の人々は、心配そうに佇む娘の家族に声をかけ祭りの準備を始めました。
「大丈夫だよ、怖がらなくていい。心配もしなくていい。神様は怒っていない。だから話してくれないか?ハチから神様の様子を聞いた後、いったい君は何をしたんだい?」娘の背中に語りかける旅人の肩では、ハチの少年が小さく羽を鳴らしています。
旅人が優しく話かけても、少女は蹲って地面に枝を走らせるばかり、旅人が困り始めた頃、ハチが少女の左頬に飛び付き「お話を聞くときは、背中を向けないのが礼儀だよ!」と小さな体で左頬を押して振返えさせようとしました。
「君!大丈夫かい?ハッチー?あれ?」「僕は大丈夫さ!それより彼女の左頬を見て!リンゴみたい腫れてるよ!」と、倒れた少女を優しく抱き起こしながらハチを探す旅人の声に、いつの間に入り込んだのか旅人の肩と襟の間からハッチーがモゾモゾと這い出しながら答えた。
「えっ!ハッチー!まさか、まさか刺してしまったのかい!?」
「そんなことしないよ!早とちりだなー!」
「君には言われたくないよ…」
そんなやりとりに、緊張し硬く強張っていた少女の身体がほんの少し緩みました。
少女の纏う空気が軟らかく変化し、旅人に(ごめんなさい)の文字より奥を指差し、旅人がその方向に目を向けたとき「あっ!もしかして虫歯じゃない?虫歯が痛くて喋れないんじゃない?前に会ったときは、僕とお話してくれたもんね」とハッチーが言いました。
旅人は、小さな家の裏に流れる小川へ行き、美味しそうに水を飲んでいる白馬の横で、冷たく透き通ったその水で手布を濡らすと急いで娘の元に戻り「痛かっただろう…」そう言うと、手布を腫れた頬に当てました。
旅人が地面に目をやると、そこには
《ごめんなさい あやまらなくてごめんなさい わたしわるいこだから ばちがあたったの すぐごめんなさいをしなかったから はがいたくなって かおがいたくて しゃべれなくなっ 》
頬が冷やされて落ち着きを取り戻したのか、少女は聞き取りにくい小さな声で「私がおかしな噂を流したから、神様が怒って…怒って…バチが当たって…痛くて…ごめんなさ…」少女はそこまで言うと、大粒の涙を流し泣くばかりです。
ハンカチを取り出し、旅人が少女の頬を伝う涙を拭いながら、「大丈夫、君は悪い子じゃないよ、君が町のみんなに意地悪をしたのは、みんなを遠ざけようとしたからか、気を引いて伝えようとしたんじゃない?」と言い、「僕も神様が罰を与えたんじゃなくて、虫歯をお医者様で見てもらわなかったせいだと思うよ」と少女の前髪を撫でながらハッチーが言いました。
少女は激しく首を振り、腫れて開きにくい口を一生懸命に動かしながら「違う!私は悪い子なの。小さい時からいつも変わっているって言われて。この町の人は皆、人の話をよく聞いて、疑わなくて、余計なおしゃべりもしなくて、素直っていうんだって」
「でも私は、小さい時から少しおしゃべりで、すぐ、これは良いのかな、こうした方が良いのかな、って余計な事ばかり…だから悪い子なの…」
涙をこらえながら少女はハチにききました「この腫れた頬は治る?」
そして堪えきれずに涙を流し「神様は怒っていない?」と聞きました。
「ぼく、お母様から聞いたことがあるよ!」ハチは、またくるりと宙返りをしてつづけます「この町の人々はとても静かで穏やかで、いつも平和だから疑う事を知らないって。不思議な人達だって。普通、人間はいがみ合うのにって」
旅人が少女に語りかけます「君はほんの少しだけ皆より心配性なだけで、とても優しい子だよ」
少女は安心したのかわんわん泣き出し、旅人が優しく背中を擦り、ハチが再び少女の前髪を撫でていると、「おぃ、アイツだよな?」「えぇ、あの方よ、あの若者ならご主人様をお医者様が居る隣町の先の先まで連れて行ってくれるわよ」と少し粗暴な声と、おっとりしたやり取りが聞こえ、旅人が振り返ると、短く深いブラウンの体毛に見事な縞模様をがっちりと、それでいてしなやかな体と長い尾、瞑る左目に引っ掻き傷を持つ猫、その後をしなやかで炎の様な赤毛に顎から腹にかけて白く艶やかな長毛、長い尾を揺らし近付いて来る2匹の猫が見えました。
旅人とハチの構えに対し、赤毛の猫が座り「驚かせてしまってごめんなさいね」と優しく語りかける間、オス猫の方はジッと旅人に隠された娘の方に視線を固めたまま、メス猫の側に寄添い、守る様に佇みました。
旅人は、気高さと粗暴さをを纏った雄の猫から目を離さずに「何か用があるのかい?」と2匹の猫に尋ね、その後ろでは、少女が濡れた頬をそのままにクリクリとした大きな目を見開いて2匹の猫を見つめていました。
「ルーク…レオ」と少女が呟き「オレの名はルーク、種はブラウンタビー、こっちはメインクーン種のレオ」「ふふっ、ジャガイモのメークインみたいな種名に、男の子みたいな名前でしょ?」「オレたちは猫の精霊、ケットシーの加護を浮けしもの、その子はオレたちの主人であり、娘の様な存在」「私たちはその子を隣町、恐らく行くことになるで有ろう、更にその先の先へ連れて行きたいの」「オレたちと共に、旅に出てくれないか?」と交互に語りました。
こくん、と頷き少女は語り出す、「お祭りになると町は森からの願いを一つ、町から森へ一つ願いを出し合って、夜に森の神様と町長様に叶えてもらえるの、けれど…」少女が下を向いたとき、後を継ぐ様にルークが「この子は毎年毎年、周りに遠慮ばかりして言わなかった」「…優し過ぎるのよ」「優しいのは良いことだ、だかしかし…」「自分のために貴女が町のみんなから嫌われてしまったと知ったら」ルークとレオが交互に語り「貴方(貴女)たちのママが悲しむ…」と少女が言った。
旅人は無言で小川に行き、手布をもう一度冷たい水で濡らすと少女の元へ戻り、少女の目線まで体を屈めると、よく冷えた手布を再び少女の頬に当てながら「わからないな…」と呟き「あの穏やかな町の人達が君を嫌うような…君の願いはいったい何だったんだい?」と聞きました。
「私の願いはこの子たちのママ、育てのママの命を延ばしてもらうこと、でも…いくら森の神様でもそれは出来ないって…森の神様なら森に住む自分の使い、ずっと森と行き場を無くした命を守って育てて来たもののことなら尚更助けてくれるって…でも…森の神様は出来ないって…それで私思ったの…森の神様の役立たず…別の神様に変われば良いって…」そこまで喋ると少女は腫れた頬に冷やした布を当ててくれる旅人の手に自分の小さな手を重ねました。
旅人は、その小さな手の温もりを感じながら、まだ自分が幼い時に遠くに出稼ぎに行き行方知れずになった父親と、自分を育てるために身を粉にして働き続けて病に倒れ命を落として母親の事が唐突に頭によみがえり、
まるで何かが喉につかえているような息苦しさを感じながら、「ルークとレオを育てたお母さんは今どうしているんだい?」と尋ねた。
「ママは山と森を守護する狼種の一匹…野山をかけるのと種別問わず子どもを育てるのが大好きで、山と森のみんなから好かれてる…人のせいで走れなく…歩けなくなった今も群れのみんなと誰かを育てる…今も人を恨むことなく…人の子のことも案じてる…」と少女が答えた。
二人の人間と2匹の猫の間をブンブンと飛び回り始めたハチの姿を見つめながら、
旅人は、どうしたものか…と考え、これまで他人に深入りせず、自由で身勝手に生きようと決めて旅を続けていた自分に、何が出来るのか…軽はずみに関わっても良いのか…迷い、答えを出せないまま2匹の猫に力なく尋ねた「君たちの望みは何なんだい?」
「この子の願いを叶えてくれるで有ろう存在の元へ連れて行きたい」「その存在はこの世界と天の世界の間を泳ぐクジラの背の楽園へ行かねば会えません」猫たちの答えを聞きながら(恐らくこの子は願いを叶えてくれなかった森の神様の代替わりを願おうとし、その願いが早く叶う様、町の人々に森の神の悪い噂を流し…流した噂が広まり始めた頃、歯の痛みに襲われ自分のしたことの重さに「僕も行きたい!行こうよ!」と旅人が猫たちへの答えと事の流れを考えているとハチが先に答えました。
「ね!行こうよ!」そう続けるハチに「君は気楽だなあ」と呆れたように旅人は言い、「森の神様との約束はどうするんだい?お祭りの準備をして待っているよ。それに、この子の家族もきっととても心配している」旅人にそう言われたハチは「大丈夫!僕に任せて!」と言うやいなや、道沿いに咲く色とりどりの花や濃い緑の草木の間を縫うように飛び回り、草花がゆらゆらと揺れ波のように流れていくのを確認すると「これで大丈夫!草花達が神様に伝えてくれる。神様は町の人達に心配しないように伝えてくれるよ!」と
得意気な顔で言いました。
「うーん」と旅人がまだ思案していると、ハチは旅人の襟をくいくい引っ張り、ルークはじーっと、レオはニコニコ、白馬は頭を上下させ、右前足で地面をカリッカリッと軽く掻くそして最後に「あっ!行く前にママや森の先生の所も行きたい…駄目?」と少女が上目遣いで聞いて来た。
瞳に不安と懇願を宿し見つめてくる少女を見下ろしながら(まあ、いいか…どうせ俺は気楽な旅人だ。それに…)と旅人は思う(それに俺は、優しいが故に苦しんでいるこの女の子を捨て置く事はできないだろう)
心を決めた旅人は、少女の目線までおりると尋ねました「君の名前を教えてくれないか?俺は旅に出たときに自分の名前を捨てたんだ。だから俺の事は…俺の事はルフィと呼んでくれ。俺が命を失いかけた時に助けてくれた男の名前だ。君の名前は?」
少女が答えようとしたとき襟に止まっていたハチが「僕はハッチー!ねぇ旅人さん僕もルフィって呼んで良い?」と間に入り、ルフィが苦笑いを、少女が少しむくれかけたとき「…おい、小僧お前に聞いてねぇだろ?」とルークが言い「女の子に名前を聞くときは、男の子の方から名乗るものだってお母様が言ってたよ!あと僕はハッチー!小僧じゃないよ!」とルークの鼻先まで飛んで行き、隣に座るレオに「綺麗な猫さん、僕はハッチー!よろしくね!」と挨拶をしました。
安心をした少女の瞳には柔らかな光がもどり、腫れていない右の頬にもほんのりと赤みがさし「私の名前はオウラ。この辺りの古い言葉で《まっすぐに》という意味があるの」そして少女は目線を少し落とすと「まっすぐに生きるようにって死んだお父さんがつけてくれたって…あっ!よろしくお願いします!」少女は慌てて、両手を胸の前で合わせ膝を少し曲げる、この地域の目上の者に対する礼儀正しい挨拶をしてから、にっこり微笑んで「よろしくハッチー」とハチに向かって手を差し出しました。
少女オウラが手を差し出した先では丁度レオに挨拶を終え、「ありがとうハッチーちゃん」と返され、少女オウラの声を聞き、向かおうとするハッチー、返って来るのはハッチーの小さな前足…ではく、返って来たのはオウラの元へ飛んで行こうとするハッチー、それに対しシュッと前足で払う様な仕草をするルークの姿、「わっ!何するんだよ!」「…フンッ…鼻先にブンブンと何時までもいておいて、挨拶もなしに飛び立とうとしたハエがいたから払っただけさ」「むっきー!!僕はハチ!ハーチ!うわっ!またやったなー!」「あらあら、ふふっ、ルークったらハエは言い過ぎよ、ハッチーちゃんもちゃんと謝りなさい、ふふっ」とほのぼのした光景と声でした。
旅人は、ハチと2匹の猫のやり取りを見てくすくすと笑う少女に背を向けると、猫の元へ行き「もう許してやってくれないか」微笑みながらそう言ってハチを優しくつかまえ上へ高く放ってから、片膝を地面につけるようにして体勢を低くし「挨拶が遅れて申し訳なかった。今、聞いていた通り、俺の事はルフィと呼んでくれ。よろしくルーク、レオ。」少し砕けた口調でそう挨拶をすると、旅人は猫たちに向かって低い位置にそおっと手を差し出した。
「…あぁ」「ふふっ、ご丁寧にありがとう。こちらこそよろしくね」ルークはレオと同じ様に座り込みレオと共にルフィの手のひらに前足を乗せ、挨拶を返す、その様子を空から見ていたハッチーが心なしか羨ましそうにしているのに気がついたのか、「…よろしくな」とルークがポツリと空を羽ばたくハチに向かって言った。
「うん!よろしくルーク!ぼくは蜂の女王様の唯一の息子ハッチーだ!」改めてハチはそう名乗り、得意の宙返りを三回繰り返した後、オウラに向かって「行こうよ!オウラの行きたい場所へ!森のママや森の先生のところへ!」そう元気よく言いました。
「うん!」オウラは嬉しそうに頷き、ルフィはオウラを「失礼」と言い、抱き上げ白馬にこの子をよろしくねと背に乗せ、2匹の猫を振り替えると「先どちらが先か…」「ママの方へ先に案内しましょうよ」「そうだな先生の元へは夕暮れにならないと行けないからな」「ハッチーちゃんに花の精を飛ばしてもらって、キツネのお姉様にも声を掛けてもらえないかしら?お姉様の力も借りた方が早いもの」「…あの小僧ならやってくれるだろう」「ふふっ、貴方から頼んでみる?」「…」「ふふっ、分かったは、私が頼むわ」と話し合って居ました。
「ハッチーちゃん降りてきてくれる?お願いがあるの」雌猫のレオがよく通る声でハチを呼ぶと、「うん!いいよ!」ハチは急降下をし、レオのふわふわの尻尾へ飛び込む勢いに、驚いたレオは飛び退き、ルークは全身の毛を逆立てシャーッと怒り、すれすれで衝突を回避したハチはフラフラと飛びながら「ごめん、ふわふわでモフモフでぼく…なんかモフモフでなんか気持ち良さそうで…」と訳の判らないことを言った後「ごめん、ぼく、何でもお願いきくよ、 ルークそんなに怒らないでよ、本当にごめん、エヘヘ」といつもの調子を取り戻したのでした。
「はぁビックリした!ハッチーちゃんキツネのお姉様に花の精を飛ばして」「…町の外れ…西側の太陽が沈む方だ…」「お姉様なら先生たちへのお土産を用意できるから」「…」とレオは若干ルークの後ろに隠れながら、ルークはしっぽをブンブンしながら言いました。
「うん、わかったよ!僕に任せて!」ハチはまた、色とりどりに咲き誇る野花の間を縫うように飛び回り、草花がゆらゆらと揺れだし、その揺れがまるで波のように西へ流れていくのを確認すると「これで大丈夫!花の精たちがきつねのお姉さんに伝えてくれる」
それを見ていた旅人が「君はすごい事ができるんだな」と感心すると「蜂と花はずっと遠い昔から協力して助け合って生き延びてきたからね」と自慢げに、またくるりと宙返りをして見せました。
ハチの宙返りを見届けた後、旅人が「さあハッチー!そろそろ行こう!」と声を掛けると、「ねぇまだ―?みんな待ってるよー!」とオウラの声がし、振り替えると、白馬に乗ったオウラと白馬の背の上にオウラに抱えられたながら座るレオ、白馬の前に立ち(…まだか?)と言いたげなルークの姿が見えました。
ルークを先頭に一行は、小川沿いに暫く歩き、川幅の細い部分を飛び越えると、そこからは獣道を辿りながら森を奥へ奥へ、
森の高い木々や生い茂った雑草がサワサワと語りかけてきているような錯覚を覚えながら旅人が一番後ろを歩いていると、前の方から「急がないと時間がないわ、もう少しよ」とレオのよく通る声が聞こえ、先を見つめた旅人の目に、よく陽のあたる開けた場所が見えたのでした。
旅人が開けた場所をキョロキョロしているとルークが足を止め振り返り、「…付いたぞ、あの大木の根元、太い根が絡む岩の隙間が入口だ。」「旅人さんごめんなさいね、私が馬を取ってしまったから大変だったでしょう?」「良くやった…白馬も良くやった」「白馬さんありがとう」「ルフィ大丈夫?…」「付いたみたいだね!」と次々声がかかりました。
「俺は旅人だ、これくらい造作もないよ」旅人はそう答えると、森の緑に負けまいとするように、より一層緑のたてがみを輝かせている白馬の元へ行きオウラとリクを降ろし、白馬の真っ白な鼻面を撫でながら、
「ルーク、俺の身体はあの入り口を通るかな、」と聞きました。
「あぁ問題ない」「よいしょっと、ありがとうルフィ」「ありがとう旅人さん」「今に入口を広くしてくれる」とルークが言い終わったとき、ざわりと大木が音を立て、足元の根が大きく動き、入口の部分が広くなりました。
あまりに立派な大木と、その根元に大きく口を開いた入り口に、旅人が圧倒されていると、薄暗い入口の奥のほうから何者かが近づいて来るのが見え、「きつねのお姉さまがいらしたわ」レオがそう言うと、明るい日差しの中に現れたのは、とてもしなやかで美しい銀狐でした。
「お姉様お久し振りです」「久し振りねレオ、ルーク、それにオウラちゃんも」「…母様の体の具合は?」「…変わらず…左足の枷が外れれば…」「…あの」「あっごめんなさいね挨拶の途中に」「いぇ、初めまして、旅人を生業にしているルフィです。こっちは「僕はハッチー!ハチの女王様の唯一の息子!」「…です。」旅人の挨拶に割り込み、ハチは矢継ぎ早に「綺麗な毛並みとフサフサなしっぽだね!ねぇお母様ってどんな方?あっお姉様のお名前は?」と聞き、「クスッ、お母様は真っ白な体にうっすら青を乗せた美しい方よ。そうね譬えるなら昼の月、白夜月ね。お母様の名前はブランカ、お父様はロボ、茶色い毛並みに馬の背に自分の背が並んでしまう様な大きな体に強さ、賢さを持ってるは、そして私の名前は…クスッ当ててみて、当たったら通してあげる」「ふふっ、お姉様ったら意地悪ね、ふふっ」「クスッ、さっレオ、二人をお母様の元へ、」銀色のキツネは悪戯っぽく笑い座って入口を塞ぐ形を、「…ルークもハッチーも程々にね」と旅人は銀色のキツネの背の向こう、賑やかな声のする方に向かいポツリと言いました。
旅人は、生い茂った草を食んでいる白馬に「ここで待っていておくれ」そう伝えると、レオに従って入り口から奥へ進み、小部屋のような場所に案内をされると、そこは吊り鐘の形をした白い花が柔らかい光を放ち思いのほか明るく、その柔らかい光に包まれるように白く美しいきつねが横たわり、その側にはとても大きな体と知的な目を持った雄のきつねが姿勢よく座っていました。
【スレ主様、通行人1様、その他の皆様がた、後少しでレス100なのでお礼を言いたくて出て来てしまいました。拙い文章で恥ずかしかったのですが、通行人1様が話を広げてくださり、楽しくなってしまって、時々暴走しながら沢山書いてしまいました。ごめんなさいと思いつつも、とても楽しい時間でした。ありがとうございました。】
寄り添う2匹の狼に旅人たちが挨拶をしようとすると、疲れた様な声がし振り返ると「…たく、しつこいハエだぜ……いきなり鼻先にくっつきやがって」「………ハッハエ………じゃないよ……君が…急に…お姉さんと僕の間に入って…来たんじゃないか」「レオのしっぽを狙ったときの様に、ねぇさんのしっぽを狙ってなかったって言えるか?」「…うっ…ねっ狙って…無いよ?」「…」「…うぅ…しっぽから名前のヒントが得られるんじゃないかな~って見てただけさ…ホントさ」「…分かったから早くしっぽから離れろ…」と文句を言いながら振り払わないルークとその尾の先に、グッタリくっつくハチ、その様子を後ろからクスクス笑いながら銀色のキツネが付いて来る姿に、苦笑いしながらも、改めて狼たちの方を見ようとすると、ハチが「ルフィ~何時もの所で休ませておくれ~」と力なく旅人の鼻先に止まり、不意のことにびっくりした旅人が倒れかけ、咄嗟に差し出した右手の先には狼の左後ろ足にハマった枷、皆がシーンとなったとき、旅人の右手に触れられた枷が音もなく、最初から無かったかの様に綺麗に消えてしまいました。
2さん!こちらこそありがとうございます!(^O^)何時も長々すみません\(^^;)
「ごめん!ごめんねルフィ!驚かせるつもりはなかったんだ!あれ?どうして?どうしてきつねのお母さんの足に付いていた痛そうなのが…」ハチが騒ぎ立てると、レオが泣き出しそうな声で「消えたわ…お母様の足から枷が消えた…まって!ハッチー、お母様もお父様もきつねではなくて狼種よ」
蜂と旅人は声を合わせて「えっ!!」と言い、旅人は(そうだった、こんなに大きくて立派な狼をなぜきつねと勘違いをしたんだろう…いや、そんな事より俺の手はいったい何をしたんだ…)と、自分の右手を見つめる旅人の横を、言葉にならない声を発しながらオウラが横たわる狼ブランカに駆け寄りました。
旅人が困惑の余り、自問自答と右手を見ることだけに意識を飲まれそうになったとき、「取れっ…っ…か…取れ…枷が取れた」と、嗚咽混じりに聞こえるオウラの声にハッと我に帰ると「これは驚いた…ブランカ、見て見なさい…」起きようとする白い狼の背に寄添い起こそうとする巨狼の姿「…驚いたは、強い呪(まじない)のかかった枷を…夫の牙、先生たちの呪いの知識を持ってしても取れずっ…貴方様は一体何者で?」「凄いわ…何度噛み付かれても踏みつぶされても姿形を変えず、鍵穴ばかり「お前たちが大人しくしていれば」とあざ笑う声が聞こえそうなくらい、鍵穴を塞がせていた枷が…」「レオ…ルーク…居るよね…僕の妄想じゃないよね…へへっ」「大丈夫だ、側に居る」「えぇ居るわ…」と少し抜けた光景と声が旅人の目と耳に入って来ました。
安堵の空気が広がると、いつもは賑やかな蜂も、この時ばかりは静かにオウラの肩にとまると「良かったね、オウラ。良かったねレオ。良かったね、みんな」と繰り返し、「ルフィはきっと《選ばれし者救い人》なんだよ…森の伝説に出てくる人だよ…ね?ロボさん、そうだよね?」ロボは「そうかも知れないし違うかも知れない…ルフィが何者であろうと関係ない、感謝する」そういうとロボは大きな体を低く地面に伏せ、それを受けた旅人は「感謝なんてよしてくれ、俺は何もしていない。きっとこの不思議な町にある不思議な森で、不思議な力が働いただけだ」
ブランカの横では泣きじゃくるオウラに銀きつねが寄り添い、2匹の猫はブランカの足元でゴロゴロと癒しの音を奏でていました。
温かい空気をみんなで楽しんでいると「ねぇさ―ん、ずるいよボクに森の先生たちへの手土産頼んで、自分ばっかり奇跡を楽しんでさー、鹿たちから荷物下ろすから手伝ってよ~」と少しのったりした不満げな声がし、みんなが声のした方を見ると1匹の狸が「あっ!お客さんたち!いらっしゃい、ボクは狸のポコよろしくね」と旅人たちに気が付いた狸が挨拶をしました。
ハチは勢いよく飛び上がりくるんくるんと宙返りをすると「こんにちは!ポコさん!こっちは旅人ルフィでぼくはハッチー!ハチの女王の唯一のむすっ あっ!やめてよルフィ」旅人に軽く握られモゴモゴともがくハチに「張り切りすぎだよハッチー」と言い、そっとハチを離すと、旅人は「こんにちはポコ、荷物を降ろすなら俺が手伝うよ」と出入り口に向かいました。
「ありがとう!助かるよー、ねぇさんはねー要領が良いんだよ~」と、文句を垂れたがらトコトコ歩く丸い狸の後を追って外に出ると、立派な角を持った牡鹿が体に荷物を付けた状態で数頭草を食べながら待って居ました。
旅人が牡鹿の背にしっかりとくくりつけてある頑丈そうな木箱を降ろしていると、「ぼくも手伝うよー」と慌てて追いかけてきたハチが、しばし狸の周りをフワフワと飛んだ後、狸に話しかけました「ねえポコさん、ぼく、忘れてしまったみたいなんだ。あの銀きつねのおねえさんの名前、なんだっけ?」「ねぇさんの名前か?確かシシィだったな。名前を忘れるなんて失礼だぞ」狸がそう言い終わる前にハチは「ありがとう!シシィだね!ごめん、急用を思い出したから、また後でくるよー!」大急ぎで戻っていくハチを見て、旅人は呆れながらも「なかなかの策士だな」と呟きました。
「ふぃ~ありがと―助かったよー、夕方になったらまた少し移動するからそれまでゆっくりしててね~、」「分かった、降ろした荷物は何処へ?」「入口の横に置いておいておくれ―、足をぶつけない所さ―」「ボクはもう少し、先生たちが居る場所へ行くための、逢魔が刻の渡り陣の準備をしてから行くよ―」「分かった」と、荷物を降ろし終えポコとしばし会話をしていると「あっ!ねぇさん!ルークにレオも手伝いに来てくれたんだね―」いつの間にかシシィ、ルーク、レオが旅人たちの元へ出て来ていました。
ルークが「助かるよポコ、こんなに大変だったろう?」と言うと続いてレオが「本当にありがとうポコ」と優しい声で言い、シシィに「ご苦労様ポコ、あなたは頼りになるわね」そう言われたポコは「ねぇさんに頼まれたら断れないからな~」と満更でもない言い方をしてから、シシィの尻尾の周りを「モフモフふわふわ」と言いながら飛んでいるハチに気が付き「お、ハッチーお前何してるんだ?」訊ねるポコにシシィが「わたしの名前を当てたら尻尾を触らせてあげるって約束させられたのよ。ハッチー、あと少しだけよ?」
旅人とポコは目を合わせ苦笑いをし、ハチは手を合わせて拝むようにしながら「エヘヘ…シシィ、ごめん、ぼくズルいことしたんだエヘヘ」と言い、シシィは全く気にした様子もなく「ポコね」と言いました。
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