>> 2 赤ずきんちゃんは自分のずきんを、桃太郎にかぶせました。そして、赤頭巾ちゃんは、桃太郎を腕にだき、自分も地面にふせて、息を殺しました。

人狼は、混乱したように、あたりをうろうろしはじめました。

「桃があるのに、桃から生まれた子供がいない！　ちくしょう、あれを喰らいさえすれば、いままでよりもっともっと魔力があがるのに・・・！」

やがて、人狼は、文句を言いながら、森のなかを走っていきました。

「さすがは、おばあちゃんがつくってくれた魔法の赤頭巾。しっかり私たちを守ってくれたのね」

赤頭巾ちゃんは、うれしそうに言って、赤い頭巾でまだ赤ん坊の桃太郎をくるみました。

「よーしよし！　あんた、ほんとにかわいいし、すごいパワーを感じるわ!　これだったら、ほんとうに、いつかは、この国を救ってくれる英雄になれるかもしれないわね！」

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No.8 20/07/03 21:51
お礼

>> 5 お題。オオカミと赤ずきんを嫉妬した金太郎。 [お題。
オオカミと赤ずきんを嫉妬した金太郎]

「狼さんったら、イケズ！　まーたおばあちゃまをお酒でよっぱらわせたのね！」

「だってそうでもしないと、お前といろいろイイコトができないじゃん？　ほらほら、食っちまうぞ、がおー！」

金太郎は、思わず自慢のマサカリを構えそうになりました。

「あんの・・・バカップルどもめ！　なんて、なんてうらやましい・・・」