共同生活者

回答5 + お礼5 HIT数 1458 あ+ あ-


2013/08/12 18:54(更新日時)

A氏には悩みがあった。
それは半年程前から見知らぬ母子が自分の住む団地の部屋に突然住み着いたからだ。
母親は30代後半、娘は12歳くらい。
名前を聞いても答えず、出て行く様に言ってもスルーされ、娘は時折何か一人言を言う癖があるようで少し不気味だった。

役所に電話しても何故かいつも誰も出ず、仕方なく共同生活を送るしかなかった。
そんなある日、趣味の読書をしていると玄関外から誰かが階段を上る足音が聞えて来た。

カツーン!カツーン!

その音はゆっくりと登って来る。

カツーン!カツーン!

この音が耳に付き読書に集中出来ない、A氏は誰が登って来るのか正体を突き止め様と玄関まで行きドアスコープを覗くが、何故かA氏が玄関まで行くと足音は止んだ。
諦めて自分の部屋へ戻ろうとするとまたカツーン!カツーン!と聞えて来る。
再度ドアスコープを覗くと今度は足音は止まない、そしてA氏の部屋の前まで来ると止まった。

しかし外には人の気配を感じない、A氏はドアチェーンを掛けてからドアを少し開け聞いた。

「だ、誰かいるのか?」

返答がない。
A氏は気の所為だろうと思いドアを閉めようとした瞬間、突然ドアの隙間から髪の毛を掴まれ外へ引きずり出されそうになる。

「うわ!!!た、助けてくれ」

中に居る母子に助けを求めるがスルーされる。
何度も助けを求めてもダメだった。
恐る恐るドアに視線を移すとそこには黒いロングヘアに青白い顔、白目のない真っ黒な瞳の女が立っていた。
A氏の身体はガタガタ震える。
そして女が言った。
















「お前はいい加減にこっちへ来い」

その言葉と同時にA氏はドアの隙間から外に引きずり出されて消えた。
A氏の部屋に居た娘が母に言った。

「ママ、おじさんの幽霊いなくなった」


後日分かった話では1年程前までこの部屋には年老いた母と50代の息子が住んで居たが息子が突然死したそうだ。
母親は痴呆があり、息子の死後間もなく後を追う様に亡くなったという話だ。

タグ

No.1986895 (悩み投稿日時)

新しい回答の受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
共感順
付箋

No.1

なんで??
これ、お悩みの板ですよ。
スレ立てするなら小説の板でしょう。
ちゃんとルール守りましょうよ。👮

No.2

>> 1 「お悩み」でも「おしゃべり板」だから問題ありません。

No.3

おおお、涼しくなりました…! ✨

No.4


これって主さんの作ったお話しなんでしょうか?だとしたらすごいですね
怖いです・・・
団地に住んでいたことがあるのでなんか情景が浮かんでぞわーってしました😢

No.5

>> 3 おおお、涼しくなりました…! ✨ 涼しくなってくれて何より(^^)

No.6

>> 4 これって主さんの作ったお話しなんでしょうか?だとしたらすごいですね 怖いです・・・ 団地に住んでいたことがあるのでなんか情景が浮かん… はい、自分で作った話です。

No.7

怖かったよ
先に怖い話しって言ってよ~
(┳◇┳)

No.8

『カツーン』って誰ですか?

お母さんなら『カツーン』ではなさそうです…。

No.9

>> 7 怖かったよ 先に怖い話しって言ってよ~ (┳◇┳) まあ・・・・暑い日が続くので(^^)

No.10

>> 8 『カツーン』って誰ですか? お母さんなら『カツーン』ではなさそうです…。 済みません、何度読み直しても意味不なんですが・・・・・(ーー;)

投稿順
新着順
主のみ
共感順
付箋

新しい回答の受付は終了しました

おしゃべり掲示板の悩み一覧

悩みを投稿する

注目の話題

お悩み解決掲示板 板一覧