私は犯罪心理学が好きでさまざまな猟奇殺人などを調べましたが、やはり家庭環境が複雑なことは多いですね。親自身が精神的疾患があるもしくは不安定、不仲でDVや言い争いが絶えない、放任主義、ステップファミリーなど、子どもにとって「家庭が居心地がいいと思えない条件」が揃っていると、必然的に帰宅しなくなる＝子どもは他に居場所がないため夜に出歩いたり他の悪い友だちとつるんで悪いことをしやすくなる、といったものです。もちろん極端な過保護や厳しい躾などの過干渉もその対象です。今問題となっているトー横キッズなどもいい例ですね。

でも、じゃあ上記のような家庭なら子どもは必ずそうなるのかと言われたらそうでないし、家庭環境に問題がないのに外で問題を起こす子どももいます。つまりは、子どもが犯罪を犯す場合、子どもの元々持っている素質や、家庭環境をつくる親とで、それぞれ複雑な背景が絡まっているわけです。一概に親の責任とも、その子ども自身の問題とも断言できないと思います。