奇跡を信じますか？と疲れたオジサンに聞かれた。心が弱ると色々な人に話しかけられま…

奇跡を信じますか？と疲れたオジサンに聞かれた。心が弱ると色々な人に話しかけられます。私は空を見上げ、昔死んだ愛犬のような形の雲に助けを求めました。
「犬死にだけはするな」
そういってその愛犬は千切れてどこかへ消えてしまった。オジサンは寂しそうに霧の中へ消えていった。きっとこれが世にいうノスタルジックなんだと思う。

私は思うのです。人々はいつか死んでしまうと。あの人もこの人もやがては死んでしまうと。そう思うと、なんだか生きてる人が不思議に思えて、この人なんで動いて喋ってんだろうなあ、と気味が悪くなります。でも、やっぱりどこか寂しい一人の夕暮れ。

日は暮れる。鳥は落ちていく。雨は流れていき、当て所もなくさ迷う犬の姿が目にうかぶ。もう一度逢いたい、そう思っても叶わぬ願い。
思いっきり抱き締めたい、誰かれ構わず抱き締めて回りたい。でもそれは叶わぬ願い。

私は親に抱き締められたことがありません。親だけじゃなく誰にも抱き締められたことがない。親も親に抱き締められたことがない。でも、いつも肌身離さずつけてる不思議のメダイのマリア様が私を愛してくれている。だから本当に心から感謝してる。

湯飲みコップが踊り出しそうだなって思った。飛行機のゴウゴウする音に生きてる神秘を思い出した。
辛い苦しい日々を如何に乗り越えるか、というのは当事者にとっては重要な課題。

皆さんなら辛い日々をどう生きていきますか？人は見てくれに騙される生き物。
だから好意を示されても喜ばない。
誰のことも悪く思いたくない。
憎しみを抱きたくない。
私のことを嫌いにならないで欲しいです、後生の頼みだから

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