【五行の食事(薬膳)】 現代栄養学はタンパク質・脂肪・糖質(炭水化物)・ビ…
【五行の食事(薬膳)】
現代栄養学はタンパク質・脂肪・糖質(炭水化物)・ビタミン・ミネラルなどの栄養素の量とカロリーが重視されている。
東洋医学では医食同源や、薬食同源と言われ食事を非常に大事にしている。
⚪東洋医学の五味
東洋医学では食物を酸、苦、甘、辛、塩辛い、の五つの味に分類する。酸っぱいものは肝臓を、苦いものは心臓を、甘いものは脾臓を、ピリ辛のものは肺臓を、塩辛いものは腎臓を丈夫にする。
お酒を飲むときに酢の物を食べるのは肝臓を保護する意味があり古人の知恵。
東洋医学では人体と自然界を木火土金水の五つに分ける。五味もこの分類に同じ。
分類法は五角形の形で時計回りの方向に動く。一つ前が母、一つ後ろが子。つまり肝臓の母は肝臓の一つ前の腎臓。
アルコールを飲むと多くの水分が身体に入る。大量の水分を身体の中に入れると心臓が弱る。しかしアルコール飲料に含まれている苦さによって心臓が丈夫になることで心臓の弱さを補っている。この苦さが利尿作用となり小便が多く出る。
この五行の五味を料理に応用したのが薬膳。中国では昔から、皇帝や貴族には侍医がおり、食事担当の食医もいた。
日常の健康のために食物を組み合わせる技術を調理といい、侍医が薬物を組み合わせることを調剤という。調理と調剤の語源は同じ。
薬膳では、植物の実や種に含まれる糖質(炭水化物)、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル等の栄養を肝臓に蓄えて、身体の内部から身体全体へ健全な細胞を作り上げていく。薬膳の原則は寒熱(陰陽)。身体に熱証、たとえば便秘や発熱、出血、炎症がある時は苦味や酸味のある物を食べ、熱を取っていく。
⚪薬膳の原則(二味配合・三味配合)
各器官が弱っているとき、肝臓・胆嚢・筋肉・目には酸味、心臓・血脈・小腸・舌には苦味、消化器・唇・皮膚には甘味、呼吸器・大腸には辛味、腎臓・膀胱・耳・骨髄には塩辛いものを食べる。
酸味には甘味を入れて消化器を補い、苦味には辛味を入れて呼吸器を補い、甘味には塩味を入れて腎臓を補い、塩辛いものには苦味を入れて心臓を補うという考え方。これが二味配合の原則。
各々の親子関係は肝を例にとると心は子、脾は孫、腎は親、肺は祖父母となる。漢方や薬膳の配合原理に当てはめれば、自分(肝)のための酸味、相克相手である孫の脾を補う甘味、子の心を補う苦味の三味を配合する。これが三味配合の原則。
毎日のように甘いものばかり食べていると、脾臓を補うことは出来ても、相克関係にあたる腎臓を弱めることになる。白砂糖は身体も冷やす。
酒を飲むときに酢の物や塩辛を食べるのも、酸で肝臓を補い塩辛さで腎臓を補うため。薬膳にはクルミ、あんず、栗、ナンキン豆、あずき、ハトムギ、ハスの実、ゴマなどが使われる。甘味には砂糖ではなく蜂蜜が使われた。
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