人生で初めての記憶は 階段で父親から蹴り落とされた ことだった 僕は顔も不…

人生で初めての記憶は
階段で父親から蹴り落とされた
ことだった
僕は顔も不細工で
周りに馴染めなくて
教室にずっと一人でいた
勉強もスポーツもできなくて
先生には怒られてばかりで
人の話もちゃんと
聞いていられない
イジメも受けてきた
そうだ
わざわざ言われなくても
わかってるさ
僕は不良品だ
人が怖い
人前たと緊張して
手足が震える
声が震えて
鼓動が早くなって
苦しくて
怖くて
ツラくて
どうにかなってしまそうになる
もう消えたい
死にたい
そう思いながら
これまで
生きてきたんだ
頑張ることに疲れたんだ
いつまで走り続ければいいのだろう
生きているだけで、誰がに
迷惑をかけてしまうんだよ
僕はいない方が
世界のためになるんだ
「消えろ」
「消えろ」
「消えろ」
自分に何度も
そう呼びかけてきた
「死んでくれ、馬鹿」
そうやって何度も
自分を責めながら
生きてきたんだ
そういう生き方しか
知らないんだよ
ビルから飛び降りる前に
最後にお願いことをしてみよう


拝啓、僕へ
どうか笑ってください
幸せになってください
精一杯、生きてください
たくさん苦しんできた分、
たくさん泣いてきた分、
幸せになってください
もう 自分を
許してあげてください
誰かに失望されたっていい
もう心を壊さぬように
自分を大切にしてください

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