貧乏な人が嫌いになってきた話 正直、こんなことを思う自分が嫌だけど、最近、…

貧乏な人が嫌いになってきた話

正直、こんなことを思う自分が嫌だけど、最近、貧乏な人に対して嫌悪感を抱くようになってきた。もちろん、すべての貧乏な人がそうだとは思っていない。ただ、私に対して嫌味や陰口を言ってきた人たちは、ほぼ例外なくお金に余裕のない人だったから、どうしてもそういう印象が強くなってしまう。

私は、小学校受験をして中学・高校まで一貫の私立に通っていた。だから、基本的に同じような金銭感覚の家庭の子たちばかりで、特に「お金」に関する意識の差を感じることはなかった。自分の家は、超お金持ちというわけではないけど、欲しいものは大体買ってもらえる程度には裕福な家庭だと思う。高価なものを持つことが特別なことではなく、単に当たり前の環境で育った。

ところが、大学に入ってから状況が変わった。持ち物や行動について、嫌味や陰口を言われることが増えた。例えば、モンクレールのダウンを着ているだけで「金持ちアピール」とか、シャネルのバッグを持っているだけで「親の金でブランド品ばっかり」とか言われる。自分の車に乗っていることさえも何かと突っ込まれる。でも、別に誰かに見せびらかしたくて持っているわけではない。小さい頃から身近にあったブランドで、自分の好みでもあるから使っているだけなのに。大学外の友達とだったら、褒め合ってプレゼントし合って楽しい話題に持ち込めたのに。

最初は気にしないようにしていた。でも、ずっと続くとさすがに気になってくるし、持ち物についていちいち言われること自体がすごくストレスだった。しかも、嫌味や陰口を言ってくる人たちは共通してお金に余裕がない人たちだった。最初は気づかなかったけど、だんだんと「お金に余裕がないと、こういうふうに人の持ち物に対して攻撃的になったり、心が狭くなったりするんだな」と思うようになった。

極めつけは、大学で持ち物を盗まれたこと。もちろん、犯人が誰なのかはわからないけど、その場にいた人や今までの会話を思い返すと、お金に余裕がない人がやったのではないかと思ってしまった。勝手な憶測かもしれないけど、今までの嫌味や陰口の延長線上にあるような気がしてならなかった。

それ以来、持ち物について気にするようになってしまった。大学に行くときの服装を選ぶときも、買い物をするときも、「また何か言われるんじゃないか？」と考えてしまう自分がいる。そんなふうに気にしながら生活するのが嫌で、次第に「あの人たちがいなければいいのに」とまで思うようになってしまった。もちろん、すべての貧乏な人がそうだとは思わないし、お金に関係なく良い人もたくさんいることはわかっている。でも、私に対して悪意を向けてきた人たちは、みんなお金に余裕がない人だった。

こんなことを思う自分が一番嫌だし、そもそも持ち物や生活スタイルで人を判断してしまうのも違うとは思う。それに、学生のうちは親金だから、その子個人のせいではないとも思う。でも、実際に嫌な思いをしてきたのも事実。どうしたら気にせずにいられるのか、どうしたらこんな感情を持たずに済むのか、正直わからない。

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