この世界は異常者の良いようには出来ていないから、異常者は異常であることを苦しみ続…

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匿名さん
2025/03/01 12:00(更新日時)

この世界は異常者の良いようには出来ていないから、異常者は異常であることを苦しみ続ける。責め続ける。健常であったならと願う。けれどそれは叶わない。疾患だ。自身が自身として産まれてきて、初めから欠けていたものだ。罪は償われることなく重なっていく。鉛のように、枷のように、足元を引き摺る。もう抱えきれない。どうしたらいい。それでも、叱責は止まない。他人が吐いた息を吸って、吸って。いずれはいっぱいになった風船が破裂する日が来るのだろう。それまでか、その後もか。明日もきてしまうな、明日も私は異常者だ。ああただ、許してはくれまいか。それだけでよいのだ。処刑台にて、斬首を待つ。振り下ろされるギロチンを夢に見る。首が離されて、もう聞こえない笑い声。楽になれると信じて。罪は今日も増えてゆく。異常者は、