私は女子バレーが好きで、過去に録画した全日本女子バレーボールの国際試合を見ていま…
私は女子バレーが好きで、過去に録画した全日本女子バレーボールの国際試合を見ていました。
■バルセロナオリンピック(1992)
日本VS米国(3-2で日本勝利)
■ワールドSUPER4
日本VS米国(3-1で日本勝利)
日本VSロシア(1-3でロシア勝利)
日本VSキューバ(1-3でキューバ勝利)
■ワールドグランドチャンピオンズカップ(1993)
日本VS米国(3-1で日本勝利)
日本VSロシア(2-3でロシア勝利)
日本VSペルー(3-1で日本勝利)
日本VS中国(1-3で中国勝利)
日本VSキューバ(0-3でキューバ勝利)
この1993年に開催されたワールドグランドチャンピオンズカップの対中国戦はとても悔しく課題の残る試合だった。
1セット目(16-17で中国)、2セット目(16-14で日本)は接戦だったが、3セット目(8-15で中国)、4セット目(3-15で中国)は力の差を見せつけられた。山内、福田、両エースのスパイクが全然決まらず、特に福田のスパイクはほとんどが中国の高いブロックに止められ全く歯が立たなかったのである。ここまで相手ブロッカーに止められたレフトアタッカーは見たことが無いというくらい酷かった。対角の山内も何とか中国のブロックを交わすものの、抜けたコースにはレシーバーがしっかり入っていて簡単に拾われてしまう。中国はレシーブ力も日本より上で、スパイクをただ拾うのではなくセッターに持って行く力がある。そうするとクイックやブロードで切り返す事ができる為、日本は中国のセンター攻撃であっという間に点数を取られてしまう。
バレーにおいて攻撃の要となるのはやはりエースポジションのレフトである。そのレフトが二枚とも中国のブロックに阻まれて全く通用しないのだから日本はにっちもさっちも行かない。福田178cm、山内182cmに対して中国のセンターブロッカーは189cmと187cmの二枚である。挙げ句、レフトアタッカーも中国は190cmと185cmの二枚でどちらも日本の選手を大きく上回っておりパンチ力も強烈である。
とにかく日本の両エースがほぼ機能しない状態となってしまった為、ライトの大林とセンターの吉原、多治見、この3人で何とかするしかない状態に陥った。中国チームからすれば日本のレフト二枚は潰したので、あとはライトとセンターをマークすれば良いわけだ。そうなるとブロッカー陣は的を絞りやすい。日本に取ってはますます苦しい状態だったが、大林と吉原が気迫で中国のブロックを打ち破る。が、それも限界でアタッカー5人全員が当たっている中国には叶わず敗北する。
やはり痛かったのはエース二枚が最後まで調子を取り戻す事が出来なかった事だ。中国の選手が波に乗りまくって、自分たちのプレーが決まる度に「オゥー!オゥオゥ!オゥー!オゥオゥ!」と煽るように大きな声を上げる。対する日本チームは福田と山内が完全に中国チームの勢いに飲み込まれ弱腰になっており、セッターの中西も司令塔として何とかみなに発破をかけるもアタッカー陣のスパイクが決まらないのでどこにトスを上げれば良いのか迷いが出ていた。
私が見ていても伸び伸びとプレーをして余裕さえ見せる中国チームに対して、日本チームは迷い焦り苛立ち弱腰と負の雰囲気全開でこれは厳しいと思った。
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当時、私はこの試合で中国チームを初めて見たのたが、中国女子バレーは初出場した1984年のロサンゼルス五輪でいきなり金メダルを獲得して以降、常に成績上位の強豪チームだった為、どんなプレーをするのか?選手はどんな感じなのか非常に興味があった。当時、中国は今のように世界的に台頭しておらず(貧困国、発展途上国だった)、少し前まで文化大革命で苦闘下にあった謎に包まれた国だった。中国人はみな地味な国民服を着ていて、髪型も男は坊主(角刈り)、女は黒髪ストレートと決められているかのようにみな同じ髪型、そして自転車の大量行軍、一般国民のほとんどが車を所有していなかった。今は中国経済も発展して髪型やファッションも自由で日本と変わらぬ街並み、華やかさ賑やかさであるが(一党独裁を除き)、当時の中国は少し前まで色の無い国というのか、地味で暗い貧相な印象が強かった為、日本人からすると別次元の国の人たちという印象があったのだ。だから中国人選手がどんな人たちなのか、どんなプレーをするのか大変に興味深かったのである。当時はまだインターネットがなく外国の情報が今ほど簡単に手に入る時代でもなかったし、中国人はもちろん在日外国人そのものも少なかった。日本と中国の経済格差は激しく一般の中国人が気軽に日本に旅行できる時代でもなかったので中国人そのものが珍しかったのである。今では少々うんざりするほど中国人は日本国内にいるが…
中国のアタッカー陣はとにかくコースの打ち分けがうまいしパンチ力も凄くて(大砲レベル)、日本のアタッカー陣よりレベルが上だった。中国の選手たちは共産主義のイメージでもっと愛想がなくて硬い感じなのかと思ったら笑顔で和気あいあいと伸び伸びとプレーをしていた。日本に怯むことなく強気で楽しそうにプレーをしていた中国選手に対して、中国を異様に意識し半ば自滅して行ったような日本の選手たちが対照的で、何か呪われた試合のようにも見えた。日本人サポーターからするととても悔しく後味の悪い試合だった。
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