親から逃れて一人暮らしをしていた者です

私の場合は、親から離れて暮らし始めるだけで苦しみはずいぶん軽減されたと実感しました
ただ、苦しみが親が生きてる限り続くのか、一生続くかどうかはその人によると思います

私の親はすでに他界してますが、私の心はもう苦しんではいません
ただ、今でも親のことは許していません
親が他界してもう15年ほどになりますが、年に数回ふと思い出してどうしようもない怒りが湧いてきたりすることがあります
親と過ごして幸せだった時間、楽しかった時間も数年ありましたので、親のことを思い出すときはできるだけそのころのことだけ考えるようにしています
決して亡くなった親への供養のためではなく、私自身が幸せに生きるためです
「いつか楽しかった思い出以外は全部忘れられたらいいのにな」と思います
事実、この15年で嫌な思い出辛い思い出の詳細は忘れて思い出せなってきました

親の存在（生きてるかどうか）に関係なく、自分で意図的に嫌な思い出を手放していく努力は必要だと思います
それは「親の問題」ではなく、「自分自身の人生」の問題だからです
友人も知人も身内も世間もだれもどうにもしてくれません
自分でどうにかして切り開いていくしかないのが人生だと思います
「自分の人生は自分で生きるしかない」ということは虐待を受けずに育った人もきっと同じでしょう

私は虐待された記憶を自分で消す努力をずっとしてきました
小学生の頃の記憶だったので、小学校の思い出ごと消しつつあります
小学校での出来事を思い出すとそこから親から受けた虐待の思い出にどうしてもつながってしまうから、小学校ごと忘れることにしました
小学校の頃の先生、仲良しだった友達、困った時にやさしくしてくれた友人の名前ももう思い出せなくなりました
「酷いやつだ」と思われるかもしれませんが、そのぐらい徹底しないと親の虐待が一日に何度も頭をよぎって辛かったからです

地元も捨てました
地元が嫌いなわけでも憎いわけでもありませんが、親を思い出して辛いばかりなので「二度と帰らない。思い出さない」と決めました
数年前、絶縁している弟が相続した実家を取り壊したと聞きました
地元も再開発が進んで私が慣れ親しんだ通学路ももうありません

時間も少しずつ私を虐待の過去から遠ざけていってくれています
過去の記憶はまだありますが、今は幸せです