私は中学3年生女子です。 話すと長くなりますが、私には五年ほど思いを寄せている…

私は中学3年生女子です。
話すと長くなりますが、私には五年ほど思いを寄せている相手がいます。ここでは名前をＳ君としてお話します。

彼のことが好きになったのは五年前ですが、すこし胸が温かくなったお話があります。
私は中１のとき、いじられキャラという枠で行われた過度なイジりに耐えきれず不登校になり、過敏性腸症候群になりました。

それから半年ほど経ち、私はときどき休みながらも学校に行くようになりました。そして迎えた三学期期末テスト。私は教室でまじめにテストを受けることに決めました。

テスト中はお腹が大きな音を立てていて、すごく恥ずかしかったのを覚えています。
音だけなら良いんです。テスト中盤、私はお腹まで痛くなり、泣き目になりながら手を挙げました。ですが先生は私の手には気づいてくれませんでした。仕方がないでしょう。影も薄く、弱々しく挙げた手なんて気づかなくても。

先生は気づいてくれず、私は学校になんて来なければよかった。泣き目でそう思っていました。
その時、横の人がシャーペンを私の足元に投げてくれました。静かな教室に無機質な音が響きました。シャーペンを落としてくれたのは、Ｓ君でした。私は泣きそうでした。Ｓ君は目があうと、軽く微笑んでくれました。ヒーローみたいでした。その後、私は無事トイレに行くことができ、テストを終えることができました。

テスト後にお礼を伝えると、「なんかもじもじしとったけんさ笑。大丈夫？」と笑い飛ばしてくれました。私はこの時からＳ君が大好きになりました。ほんとは恋なんかではなく、憧れかもしれません。

現在、Ｓ君は生徒会長です。野球部の部長もしています。体育祭ではリレーのアンカーで後輩に「俺ら一周差でゴールするけん！」といいのけ、見事に実現させてみせました。
最後の走りはまるでオリンピックの選手みたいでした。

ですが私は所詮芋女です。豚丼です。オタクです。Ｓ君の横になんか並んだものなら吹き飛ばされてしまうと思います。

私はどうやったらＳ君と話せるでしょうか。
少しでもいいから、卒業までにＳ君と話したいです。

私のステータスです。
吹奏楽部打楽器コンミス
学級長
学力中の上
ビジュ下
ファッションセンス無し
デブ
肌汚い
鼻息荒い

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