旦那が帰ってきません（アスペルガー）

【虐待が子どもに及ぼす影響】

虐待を受けたこどもは、長期にわたって心と体に傷を背負います。虐待の恐ろしさは、保護者から子どもたちが一方的、理不尽に受けることにあります。多くね場合、子どもたちは、虐待されても逃げることや、抵抗することができません。本来なら、愛され保護されるべき対象からの一方的、理不尽な行為、身を守る術や逃げ場のない状況で繰り返される虐待行為は、子どもたちの身体、情緒、行動、人格形成など広い範囲に深刻な影響を与えます。

【身体的な影響】
殴る、蹴るなどの暴力によってあざができたり、出血するｹｰｽが多く見られます。肋骨にひひが入ったり、手足などが骨折することもいります。また、頭部、腹部は、外傷がめだたなくても、致命傷になる場合もあります。身体的な影響は暴力で受けるばかりではありません。心理的虐待、ﾈｸﾞﾚｸﾄ（養育放棄）の結果、身長や体重が伸びず発育不全（低身長、低体重）に陥ることもあります。

【精神面、心理面への影響】
常に虐待を受けることで被害者意識が強くなり、大人や他人を自分に危害を加える人ととらえるなど、自己認識や他者認識にゆがみを生じさせることになります。また、虐待体験は、子どもにPTSD（心的外傷ｽﾄﾚｽ）障害を生じる危険性が高いとされています。その結果、対人恐怖症、不安症状、抑うつ状態など精神症状や心理的反応を引き起こしやすくなります。

【感情面の影響】
感情のｺﾝﾄﾛｰﾙに障害が出る傾向もあります。些細なことで怒りを爆発されたり、破壊的な行動（ﾊﾟﾆｯｸ）を引き起こすｹｰｽが多くみられ、自傷行為におよぶこともあります。