俺の考え（車）

私自身、ほんのちょっと前まで通行人８番さんと殆ど同じ考え方でした。

車ごときでモテるはずがない！

いや基本的な考え方は、今も同じです。

ただごく最近になって、青春時代のあの頃を思い出すと、ちょっと違う考え方も出てきました。

私は高校は男子校でした。

高校時代は、女性とは全く縁の無い生活でした。

当時も今も、全くモテません。

ただこんな私でさえも大学時代には、まがりなりにも女性の友人はできました。

電話で長話をしたり、お茶や食事、ドライブなどをしました。

キッカケは大学に車を乗り付け、下校時に同級生やサークル仲間などを送っていくことでした。

それまでは単なる顔見知りで、せいぜい廊下や教室などで顔が会えば会釈ぐらいはするというぐらいの間柄でした。

しかし車内で２人っきりになると、それまで交わすことのなかったプライベートな話題を交わすことになり、これがキッカケで、単なる知人から友人になったのです。

今にして思うと、もし私が車も免許も持たなければ、大学時代には、１度たりとも女性とは親しくならず、終始、すれ違えば会釈ぐらいはするという関係のまま、大学を卒業したように思えます。

高校時代を振り返ると、まさかこの自分が僅か数年後には、女性の友人ができて、長電話やドライブ、食事などをするようになるとは、思いもよらないことでした。

勿論、本当にコミュニケーション能力に長けている人でしたら、車の力に頼ることなく、女性と親しくなる手段はいくらでもあるでしょう。

加えて、車があるからモテるようになるなどとは、決して思ってはおりません。

しかし私のように、コミュニケーション能力に欠けている者こそ、車を持つことで、人と親しくなれるキッカケ作りは、よりしやすくなるとは思います。

因みに当時の私の愛車は、大人気のソアラやスカＧターボではなく、オンボロの軽自動車でした。

きれいごとではなく本当に、ハナから女性目当てに車を購入したワケではありません。

でもそんな私でさえも、結果的には愛車に女性を乗せ、それをキッカケに女性の友人ができたのです。

車種は何でも構わないのですが、車を持っているかいないかの差違は、けっこう大きいようにも思えます。