スーパーカー

身長163cmの小男です。

港の埠頭に陸揚げされた、輸入車を扱う仕事に携わっておりました。

ランボルギーニカウンタックが、入ってきたことがあります。

一世一代のまたとないチャンスと思い、ガルウイングドアを跳ね上げ、低いコックピットに座り込みました。

しかし、パワーシートのスイッチを一番前に合わせても、クラッチペダルは踏み込めませんでした。

この車は、目的地まで運び、所定の場所にバックに入れる際には、ガルウイングドアを跳ね上げ、高い敷居に腰掛け、屋根越しに後ろを見つつ後退させなければなりません。

着座姿勢でさえ、クラッチペダルが踏み込めないのです。

こんな曲芸のような後退運転ができるはずがありません。

車両価格は優に2000万円を超えます。

無理して運転してブツけたら、ただ事ではすみません。

泣く泣く高身長の、他のメンバーに、ステアリングを譲りました。

まあカウンタックは特別です。

フェラーリ328ＧＴＳ、ポルシェ911、928などは、私の身長でもクラッチペダルは踏み込めます。

ただ独特の低姿勢の着座姿勢からくる違和感は、否定できません。

一般的なセダンやミニバンの感覚では運転できませんが、慣れれば何とかなるでしょう。

エンジンは意外にも扱いやすく、普通の運転技量があれば、エンストはしません。

これは車重に対して、排気量に余裕があるからです。

違和感は、低い着座姿勢や独特のペダルの配置、車両感覚の掴みにくさからなどからくるものです。

私が乗ったスーパーカーは今となっては古い車ばかりです。

最近のモデルは、比較的乗りやすくはなっているでしょう。

私は実際に走らせたことはないのですが、運転席に座った感じでは、ホンダＮＳＸはスーパーカーの中では、極めて運転しやすそうな感じです。