北朝鮮からのミサイルが日本の陸地に着弾することはありますか？ 専門家は"そんな事はあり得ない"と言ってましたが誤って落ちてしまう事はないのでしょうか？ また

監視警報システムのJアラートの事ですね。
防衛の事については専門知識はありませんが、知ってる範囲の情報であれば…。

警報システムは例え『狼少年状態』になっても出し続ける『義務』が政府にはあります。
なので、政府にも選択権はありません。
ミサイルを撃たれたら必ず警報として出すのがルールです。
ですが、北朝鮮が放ったミサイルは、日本海や東北沖に落下しましたが警報システムが作動しませんでした。
お分りでしょうか？
そうです。
そのミサイルはレーダーで捉えられない弾道ミサイルだったからです。
確かに弾道ミサイルは失敗に終わり、精度も全然な上に大気圏を抜けること無く空中分解すらしてしまいました。
とても実戦で使える技術は無いレベルです。

しかし、安堵は出来ません。
兵器の開発というのは失敗からデータを収集するものなのです。
現在の技術は昔しと比較にならないほど進歩していますが、それはとてつもない速さで失敗を修正する技術も含まれます。
巨額の資金を掛けた一つの失敗から得られる技術は貴重で、数年分の技術を一気に向上させるほどです。
失敗を繰り返す北朝鮮はものすごい速さで技術を進歩させてるのです。
これは大変な脅威です。

太平洋戦争の前のかつて日本は『猿マネ日本』と呼ばれていました。
日本は先進国の技術をマネて一気に技術革新を起こしました。
それがあり得ないほどの技術の差があった欧米列強国と戦争をするまでの脅威的な国になった訳です。
過去の日本はマネた技術を転用した『ヘンテコ兵器のポンコツ失敗作』ばかり作っていました。
それが元になって、何十年という技術の遅れを一気に挽回したのです。
今の北朝鮮を笑う人は、過去の日本を笑ってる様なものです。

造船技術もそうです。
イギリスから学び、戦艦を作る技術を得て、失敗を繰り返しながら学びました。
そしてわずか数十年で『世界最大の戦艦、大和』を生み出しました。
当時、造船技術世界一のイギリスを追い抜いた瞬間でした。

北朝鮮はミサイル開発をやめません。
失敗を繰り返しながらも…。
それがどれだけ恐ろしい事か、お分りでしょうか？

国民を飢餓状態にしてまでも巨額の軍事費を使い、世界を敵に回しても技術開発を進める…。
そんな事は今の時代、どこの国もマネ出来ません。
それを北朝鮮だけがやっていて、とてつもない速さで技術が進歩しているのです。