彼女は今40歳、20代そこそこで結婚して20代後半で離婚、今中学生のお子さん2人を親戚のサポートをもらいながら育てています。 私は50代前半で大手会社の役

長い時間を積み重ね通り抜けてきた繋がりは、それが互いが互いを利用するだけの悪友としての繋がりであれ、互いが嘘を見せ合い互いが寝首をかこうとしあう敵対関係であれ、どちらか一方が相手を利用しているだけの関係であれ、そこにはその話を聞かされた他人には理解し得ない熟成されたものや、他人には理解し得ない情が生まれていたりするものだと思います。
一般論を当てはめてもその一般論さえ意味をなさない情もあるものだと思います。

悪い縁だとしてもそれが腐れ縁ともなればそれなりの価値を持ち出します。
あくまで個人的な考えですが、長い時間を超えた不倫関係はたとえそれが不倫関係であれど長い時間を伴ってるがゆえに、お互い都合のいい部分がそれぞれにあったとしても、そこには愛と呼んでも悪くないほどの情のようなものがあるものだと思います。多分そこは綺麗事や正義をついつい掲げてしまう人には判らない感覚かもしれません。悪人にも魂、悪人にも情、悪人には悪人の義理や情けというのがあると思います。

８年という期間は大して長くないとも取れます。
しかしお互いが衰えを感じ死へ向かい弱っていく自分を体感し感じられる期間の８年は、あるいは互いの強さも知りつつそれがお互い衰えていったのも思い知れるそんな８年は若き日の８年とはまた違うものになるかと思います。

私はもうそのままで、相手が望まない限り、相手が望んだら別れる事を前提に、自分がそれを強く望まない限りは…もうそのままでいいのではないかなと思います。ご自分やお相手のあるがままで。流されるなら流されるでいいのではと思いますけど。

昔の人は自分の死後には２号さんや３号さんにもちゃんとその長きに渡る苦楽を共にしてくれた見返りを渡しておられましたよね。
そしてそれを本妻さんもきちんと理解し重んじたりもしました。むしろ本妻さんが２号さんに慰めの言葉をかけてあげたりもしていたそうです。
生前は互いを憎む関係があったにしろ、死して失ったもの同士で悲しみや思い出話を共有できた話もあったそうです。

今はキリスト教的な考えが一般化して、妻は正義であり愛人はいけないものであり悪であるかのように思われがち。そう思いがち。
でも私は、何ももうそこまできたらわざわざ杓子定規に善と悪に分けなくてもいいのでは…と思います。

そのままで良いのでは…
いつかどちらか必要と思うまでは。