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匿名希望（ 18 ♂ ）
08/02/01 21:10(最終更新日時)

季節外れの花


「わがままな僕だけど母親(あなた)にこの花を贈ります」

あの頃は無邪気で
手を繋いで歩いていた
僕が笑うとあなたは
笑いかえしてくれたよね
でもいつの間にか
その手を離していた
いつもあなたの優しさ
感じてたよ
だけど素直になれず
反抗の毎日
この優しさを返せる日は
くるのかな


今日は特別な日
今年こそは
そう決めていたはず
なのに結局
渡せないまま
ありがとうの言葉すら

全てが嫌になって
投げ出した15回目の春
不安で辛くて
それでもあなたは
「大丈夫だよ」
そう言って
そっと背中押してくれた
あの時の一歩
今でも忘れない

今ではあなたの髪も
白くなり
だんだん笑顔も年老いてきた
それだけ苦労かけたんだよね



照りつける日差しの中
あなたの笑顔をみられる日は
もう来ない
たった一輪の花でしか
かえせないけど
この花を贈ります
眠ったままのあなたへ

そしていつの日か
最愛の人と出逢って
守るべき命出来た時
あなたのような
優しさ笑顔を
僕は平気だよ
もう一人じゃないから
だから心配しないで
おやすみね

読んでいただき
ありがとうございました
ぜひ感想、アドバイスなどください
なお中傷はいりません

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