A「何で英語が世界共通語なんだろう。なんか不公平だよね？だって、日本人が世界共通…

A「何で英語が世界共通語なんだろう。なんか不公平だよね？だって、日本人が世界共通語を使える為には勉強しなきゃならないけど、アメリカやイギリス、オーストラリアといった英語圏の人達は母国語が＝世界共通語だから、勉強する必要がないんだもん」

B「でも、現実は英語が世界共通語になってるんだからしょうがないよね。フィンランド語なんか500万人しか話せる人がいないから、外国語を勉強するのは当たり前で、小学校から英語を勉強してるよ」

C「確かにフィンランド人は英語が上手だよね。ネイティブ以外で一番英語が上手なのは北欧の人達じゃないかな？君は日本語も喋れるわけだから凄いね(笑)」

B「いえ、母親が日本人だから一応喋れるけど、完璧ではないです。でも、日本語は話者が1億人以上もいる世界的大言語だから、日本人は『何で英語なんだよ…』って思ってるのかも…」

A「別に英語を勉強するのがイヤだってわけじゃないんだけどさ」

B「僕は英語が世界共通語になるのは仕方がないと思うんですが、グローバル化が進んで、世界中の人が英語だけを話すようになり、他の言葉が廃れてしまう事になるのはよくないと思う」

C「話者数が非常に少ない言葉の場合、その言葉だけで生きて行くのは難しいから、英語を学ぶという事はあるだろうね。実際、英語の方が生きて行く上で便利だという事になれば、マイナーな母国語なんて必要ない！となりかねないね。実際そのようにしてマイナー言語が途絶えて行く実態があるんだ」

B「でも、言葉って自分達の文化の証じゃないですか、それを簡単に捨てるのは…。日本語みたいに話者が1億人以上いるような大言語なら無くなる事はないだろうけど、フィンランド語は話者が500万人しかいないから、もしかしたら無くなってしまうんじゃないかって心配になるよ」

C「フィンランド語はフィンランド人の母国語。フィンランドという国がある限りはフィンランド語はなくならないだろう。それでも最近は文化自体が世界共通化しているというか、アメリカ化が進んでいるから、固有の文化を守る発想も切実なものではなくなっているのかも」

B「そうなんですかねぇ」

C「過去に日本語をやめて英語を国語にしようと主張した人もいたし、最近でも英語を第二公用語にしようという議論があったから、日本語も未来永劫安泰というわけでもないのかも知れないね」

B「日本でもそんな話があったんですね」

C「グローバル化が進んで、これからの世の中で生きて行くには英語が必要だから、英語を公用語にしようという話なんだよ」

A「だけど、英語が必要なのは分かるけど、英語を公用語にするというのは別の問題ですよね」

C「そのとおりだ」

B「公用語の問題は難しいですね。実はフィンランドにもそういう問題があるんです」

A「フィンランドはフィンランド語が公用語なんでしょ？」

B「そうなんだけど、スウェーデン語も公用語なんだよ」

A「何でスウェーデン語が？」

B「フィンランドは20世紀の初めに独立するまで、ロシアに支配されといたんだけど、100年前まではずっとスウェーデンの一部だったんだよ。だからフィンランドには独立当時もスウェーデン語を話す人がかなりいたんだ」

A「へぇ〜」

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