天涯孤独

判ってますよ。そんなことは。



誤解の無いように、もう少し話すと

父親は仕事漬けの人間で、会社を経営してました。

母親はあまり大事にされませんでした。

現代の感覚で言ったら、可哀想な女だったかもしれません。



会社は経営が悪化しました。

一般サラリーマンは抱えないような借金を抱えました。

母親はうつ病になりました。



父親も凄く苦しかったと思います。

でも母親を特段気遣うことはありませんでした。



のらりくらり会社は続きました。

父親が固執したせいです。

会社の結末なんて考えてません。



会社を処分するだけの資金はなく、

産業廃棄物だけが大量に残ります。

土地の決着もつけなければなりません。


お金が必要でした。


なので、俺は普通のサラリーマンだったら経験するような

レジャー・お洒落・経験：つまりは自分に対する投資を

行わずにここまでやってきました。


それは失敗だったかもしせません。


それでも貯金できた額なんて、ほんの数千万。

その程度です。それは全て会社を畳むために消えていきます。



加えて家には知的障害者が居ます。

傍目には健常者なだけに厄介です。

障害者年金を湯水のごとく使ってしまう厄介者です。

介護の問題もあります。


まともな躾を受けずに育ったツケ。

馬鹿で異常な家庭なんです。

とかく「まとも」ではない。



さらに容姿が悪い俺は、至るところでキモイ・ウザイの

迫害を受けます。

言ってる側は、さぞ愉しんでるって感覚です。



実家に帰ると、酒に酔った父親が説法のように仕事の

話をしてきます。


「失敗者のアンタに教わる事なんて何ひとつねぇよ」

今、そんな感覚なんですね・


そんなこんなで

昔はもう少し頑張れてたのに、最近頑張れなくなってしまった。


いよいよ俺も末期なのかと思ってます。


そして俺が最悪死んでも、金はしっかり残る。

っていう、その辺りはまぁ計算どおりで。

これを甘えと捕らえる人間に、是非そっくり転化してあげたい。