両親とどう付きあっていけばいいかがわからなくなりました。 いままで育ててもらった感謝の気持ちはありますし、愛情を持って育ててもらったと感じていました。

気持ち良くわかります。
私は出産直後に母とうまくいかず、大ダメージを負った苦い思い出があります。「あれ？私の母ってこんな人だったけ？」と戸惑い、初孫誕生に沸く周囲の空気に水を差す気まずさと、苛立ちに頭おかしくなりそうでした笑

自分が親の立場になり、両親を見る目が変わるのは、良くも悪くも親元を完全に自立した証なのではないでしょうか。だから本当は喜んでいいことなのかもしれません。

親は常に自分の先を行くような気がするものですが、実はいつの間にか自分のほうが親を追い越してしまうことだってあります。大切なのは、誰しも完璧ではないとある意味諦めることと、嫌な関係から逃げることへの躊躇いを捨てることです。

ご両親とは、一緒に楽しめるところだけ楽しむようにして、嫌な部分には真剣に向き合わなくても良いのです。「◯◯するべきなのになんで？なんでこんなこと言うの？なんでこんなだらしないの？」なんて悩むのは無駄です。未熟で駄目で不得意なこともあって歳とったからって直らないこともあって、仕方ないんです。「しょーがねーな」で済ませて、付き合いから逃げてもぜーんぜん良いのです。孫を挟んで互いに美味しいとこだけ味わうつもりでいれば良いのです。もう名実ともに自立したのだからいいのです。

そしてもうひとつ大切なこと、ご両親が貴女に愛情を注いでこられたことは疑いようのない事実だと思います。ただ人はときどき愛情の注ぎ方を間違えます。方法が拙いだけで、愛そのものに嘘はないのです。ご両親はきっと、ある部分ではベストな育児をし、ある部分では間違えた育児をしたのでしょう。ある部分では今のあなたより上手に教育をし、ある部分では今のあなたよりテキトーなことをしたのでしょう。

私もよく自分を振り返りこう思います。「こんな未熟な私が子を育てることなんてできるのか。母親の資格があるのか」。失敗もしますし、見る人が見れば駄目な母かも。つらい。それでも全くの０点じゃないはずだ。自分なりに頑張って息子を目一杯愛しているつもりだ。そうやって、不完全だけど０点ではない自分を肯定しながらじゃなきゃ、やってられません。そしてこれを、自分の親にも当てはめて、親を許します。

自分が親になったことで生まれた両親との摩擦は、親になったことで得る肯定力「不完全だけど０点ではないんだ」で乗り越えることができます。応援しています。