今年初めに、いとこ男性から「自分のゴミ屋敷状態のアパート片付けを手伝って」と言われ、程度が酷いものでないレベルと勘違いし、実際に行って見て驚愕の状態だったので無

俺はリサイクルショップを経営してて、汚部屋というか汚家の清掃もやってたんだけど…。
依頼してくる人達って、意外にもおかしな人っていなかったよ。
みんな外見も普通で受け答えも普通。
「えっ…？なんでこんな普通の人の家がコレなの？」って感じだったな。
何でもかんでも病気と結び付けるのはどうかと思うけど、やっぱり「人間の個性っていろいろあるんだなぁ…。」って思わされるよ。
ひどい家はいろいろ見てきた。

玄関のドアすらゴミの山で開かなくなって、窓から出入りする人とか。
足の踏み場も無い…とか、そんな生易しいレベルじゃない。
ゴミで家の中が埋まってて、移動するのに中腰にならないと天井にぶつかるのな。
もう自分ではどうにもならなくなって、うちみたいな会社にSOSして来るんだけど、恥ずかしそうに依頼しに来て一見まともそうな人だったな。

一番ビックリした家は、同じく床どころかゴミの山の上を移動する様な家だったんだけど…。
トイレがとんでもない事になってた。
排泄物が詰まってそのまま使用し続けてたから、う◯こがタワーになってた。
その状態で2年も放置してたらしく、う◯こタワーはカチカチに固まってて、不思議とあまり臭いもしなかった。
トイレが使えなくなってからは、パチンコ店とかコンビニで用を足してたとか。
この依頼主、中年の女性だったよ。
外見は綺麗な人で、う◯こタワーを作る様なタイプには全く見えない。

最も強烈だったのが、家に入った瞬間に吐気が抑えられないくらいの激臭の家。
すぐに分かったよ。何かが死んでるって。
依頼主に聞いたら、家の中でネコが見付からなくなって、しばらくしたら臭いがしてきたと…。
年老いたネコがゴミの山の中で死んで、家主も年老いてるから探し出せなくてそのままになってしまった状態。
そのネコを発見した時は、もう形を保ってなかった。液状になって皮しか残ってなかった。
よくあの激臭の中で暮らせたものだと話したら、自分の愛していたネコだったから我慢出来たと涙を流していた。
家主はゴミの山を登れるほどの体力が無いヨボヨボで、うちの店まで必死に歩いて来たけど、店内に入った時から臭いが半端なかった。

長くなって申し訳ない。
病気かどうかは別にしても、片付けられないという一面を除けば、それほど変な人ってあんまりいない印象だったよ。