子供の観点から女性の社会進出を考える
人間の赤ちゃんは母親の胎内で長い時間をかけて成育するにも拘わらず、自分一人では全く動けないという他の動物にはあり得ない状態で生まれてくる。
そのことに大きな意味があるのは、つまり(一人前になる)この時期に母親を中心とした周囲の人間からあらゆることを吸収して初めて、立ち、しゃべり、考えるという人間としての基本的な行動を始められるようになるわけだ。
逆に言えば、そうしたケアがなければ人間にはなれないということである。
私たちは忘れてしまっているが、胎児の頃の人間は水棲動物で、子宮内は羊水で満たされた重力を感じない世界。
栄養も十分に与えられ、害のあるものも入ってこない、いわば極楽なのだ。
ところが出産で赤ちゃんはたった数時間で水棲動物から陸上動物へと突然、変化を遂げ、胎内と外界との大きな差の中で赤ちゃんはダメージを受ける。
ダメージは物理的なものではなく、むしろ心のダメージなのだ。
だからこそ赤ちゃんには胎内で得てきたような『絶対的な安心感』を与えることが必要なのだ。
赤ちゃんが育ち、立ってしゃべって考えるようになるまでの、絶対的な安心感が必要な時期は、生後3年間だと言われる。
子どもに安心感を与え得るのは母親しかいない。
そうした指摘を受けて、日本の実態について、非常に興味深い調査がある。
「世界価値観調査」で、「親が子の犠牲になるのはしかたがない」と答えた人の数が日本では非常に少なく、調査対象73ヵ国のうち、日本はなんと、72番だったというのだ。
「子どもの犠牲になりたくない」と考える親が増えていて、政府も働く母親たちを対象に子育て支援策で待機児童ゼロを目指している。
この母親支援は女性の社会進出、および人口減少に悩む日本の労働力確保という点から、たいがい評価されている。
しかし、これを子どもの側からも見る必要がある。
「待機児童」という表現自体が誤りで、その実態は「待機父母」だと指摘する声もある。
子どもは母親や父親のそばにいて最も安心できる。
生まれて月日の浅いうちから、母親から離され預けられることがどのような影響を及ぼすのかについて、私たちは考える必要があるのかも知れない。
14/02/20 23:02 追記
子供の為に働くのか、母親自身の為に働くのか、子供はそれを見抜く。
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生まれたての赤ちゃんには母親を匂いで見分ける事ができます。
素晴らしい本能です。
あの待機児童ゼロなどは少子化問題で打ち出された提案
働く親のサポートをしたら、子供は増えないのに。
経済的に豊かな日本になったら、母親は働かないで子供とゆったりとした気持ちで幼少期過ごせれば、子供も増えるような気もするし、子供も母親の笑顔に包まれた子供は笑顔いっぱいに育ちます。
なんか今してる事は子供増えない、ギヅギヅした子供を増やす政策をしてるようにも思えます。
数字の裏を読むことです。
この数字は、日本の子育て環境・女性の労働環境が劣悪であることを、示している、とも読み取れます。
この設問で、「親が子の犠牲になる」とは、具体的にどのような状況を示しているのでしょう?
何をイメージするかによって、回答は変わってきます。
具体的にイメージする場面が多いほど、否定的な回答も多くなります。
子どもがいると、仕事やキャリア、趣味や娯楽など多くのものを諦めなくてはならない国と、
子どもがいても諦める必要のない国と、
「子どもの犠牲になりたくない」と考える親は、必然的に前者の方が多くなります。
そもそも、この調査で上位に位置する国々では、女性の就業率が低いのですか?
女性の就業率が高い国々では、子どもたちの育ちに、何らかの悪影響が出ているのですか?
データを元に論じたいなら、これらのデータめ開示してください。
北欧みたいに7歳くらいまで育休取れて、父親の育児参加も当然で、だったら待機児童なんか発生しないんですよ。
いったん仕事をやめたら、3歳の子持ちです、残業できません、ブランクあります、そんな女性はお荷物だと誰も雇いたがらないではありませんか。
キャリアを大事にしないと、子供に希望の道を歩ませてあげるためのお金、将来子供に迷惑かけないためのお金が稼げません。
だったら子供生むなとか言うの好きな人多いですが、それは何の解決にもなってない意見と私は思います。
子供のために犠牲になるって…
仕事やキャリアや趣味をできないことだけを指してますか?
長い目で見て、続ける方がいいと考えて、1歳の子を葛藤しながら預けてる母親は、子供のために何も犠牲にしてないですか?
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