妻に隠し事をしています。 すごく辛い。 少し長くなってしまいますが、どう…

妻に隠し事をしています。
すごく辛い。

少し長くなってしまいますが、どうにもならない愚痴として聞いて頂けるだけで結構です。
妻が初子を妊娠した時、私は嬉しくてのぼせ上がってしまいました。
子供の名前は私が決めて良いと言われたので、ずっと考えておりましたが、私は頭が固くて不器用なところがありますから、なかなか決まりませんでした。

ある日、友人の助言で、お寺に行ったら相談に乗ってくれるとの事でさっそく行きました。
住職はとても親切な方で、2人の生い立ちや家庭環境などを熱心に聞いてくれて、良い名前をいくつか考えてくれると言うのでお願いしました。
数日後、3つの候補を見た時、一目でこれが良い！と思う名がありました。
それを住職が達筆で大きく書いて、封筒に入れてくれました。
私はいくら納めていいか分からなかったのですが、住職はお気持ちで…と言いました。
とりあえず、手持ちの小遣い全額(3万円)を封筒に入れて納めました。

授かった名前を大切に持っていて、産まれる前に妻に渡して、子供が産まれたら2人でその名前を呼んであげようと考えておりました。

しかし、残念な事に流産してしまい、私は失意のどん底に突き落とされてしまいました。
妻も病室で、私を来た途端に「ごめんね…」と泣き崩れてしまいました。
不器用を通り越して朴念仁の私は、上手く掛ける言葉すら見当たらず、ただただ、2人で泣きました。

後日、名前の封筒を持って、お寺に行きました。
私は住職に「申し訳ない。せっかく授かったお名前を生かす事が出来ませんでした…」と報告しました。
住職からなだめられて、何とか落ち着いた私に住職は、私が納めた封筒を祭壇から持って来て「私の徳も至らなかった…」と仰って、私に返還しようとしました。
私がそれは受け取れません…と申し出ると、「では、この子の御供養として…」と念仏をしばらく唱えてくれました。

そして住職は再び封筒を取り出すと、1万円だけ残して取り出し、「お納めになった分は頂きました。これは私個人からです。せめてこれで奥様に何か美味しいものでも…」と笑顔で渡して下さいました。

その直後、住職は神妙な顔になり、こう言いました。
「流産された奥様は心身共に打ちひしがれております。貴方はそれを支えてあげなければなりません。最も過酷なものは授かるはずの名前の事です。」と仰り、
「奥様にこの名前を教えてはいけません。更なる深い悲しみが訪れるからです。貴方はこの名前を奥様に伝える事なく、墓まで持って行かなければなりません。それが貴方が奥様を支え続ける試練です。」と仰りました。
私は納得して、はい…と言いました。
こんなに納得した、はい…を言ったのは何年振りでしょうか…。

私は妻に何一つ隠し事はありませんでした。
しかし、とても重い、命の重みがある隠し事が出来てしまいました。

後に元気に退院した妻から、私が入院中の妻に色々買って行ったのを、「そこまでする事は無かったのに…。何かあったの？」と言われました。
嘘が下手な私ですから、妻は私に何かあった事は勘付いてると思います。

私は妻に「何も無い」と嘘を付きました。
隠し事も出来てしまいました。

墓まで持って行く隠し事です。
試練は受け入れますが、妻に対しては申し訳ないと思います。

すみません。
脈絡の無い愚痴で御座いました。

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