「この会社はブラック企業です！」
…そう言い切れる会社ってそうそう無い。

どこの会社も人が足らず、皆んな致し方なく働いてる。
業績もなかなか上がらず、給与を上げたり仕事を早く切り上げたりしたら倒産してしまう。
「倒産して社員が職を失うのを選択するか、それとも現状を我慢するか。」
そんな2択に迫られてる会社の方が多い。

万年ブラックの会社も、厳しい事情があるからこそだとすると、無理に働き方だけ改善しようとすれば結局はそのツケは社員も背負う事になる。

それじゃあ政府が無理やり押し付けようとしてる働き方改革と同じだよ。
企業が利益も上がってない(景気の停滞)のに、働き方だけ規制を掛けても良い結果になる訳が無い。
少ない残業手当であっても、それで何とか生計を立ててた人達が、いきなり残業手当ゼロになったらその分の補填はどうする？
早く帰れたからといっても、金が無いんじゃどん詰まり生活にしかならない。

ニュースになる様な行き過ぎたブラック企業は極一部。
それ以外の大多数の「どうにもならないからブラックな環境に陥ってる」という会社はどう救えばいい？
経営者を叩くだけなのか？
では利益はどこから産むのか？
叩くだけで何の解決になるのか？

そこが一番困難なところだ。

経済的な事情や企業背景も調べずに、ただ正義のジャーナリスト気取りで無責任な正論を述べる輩は詐欺師と同じだ。
そんなもの正義でも何でもない。

そんな人達は正義の味方になりたいだけの、ただの無知で無力な一般人に過ぎない。