もともと、２０代の頃かなぁ…、女性に憧れる自分の存在に気が付きました。 でも、…

もともと、２０代の頃かなぁ…、女性に憧れる自分の存在に気が付きました。
でも、恋愛の対象は、「女性」でした。

そんな思いとは真逆に、鏡に映るのは、「むさくるしいほど男臭い自分」でした。骨格からして、これ以上ない「おっさん」。性転換したとしても、「憧れる女性」にはなりえない現実を突き付けてくる。
思いを閉じ込め、むしろ、「ダンディーな大人の男」に切り替えました。それでも、心の中では、思いがうずき続けていました。

年齢を重ねるごとに、「おっさん化」が強化していきます。何をどうしても、美しい女性にはなれない。体毛は濃くなり、ローティーンの頃から、周りから「全身たわし洗車機」とからかわれ続け、２０を過ぎるころには、むしろ「イタリア男、スペイン男」を目指すべきか？と思うほどに。

就職して３年が経とうとした頃、突然、悲しい変化が訪れます。
職場に行くと、体は崩れ落ち、頭の中はパニック状態。同僚から病院受診を勧められました。その日は欠勤し、そのまま心療内科を受診。結果は「心因反応」でした。
何もする気が起きず、布団から起き上がることもできない…。長期休職がはじまります。髭も髪も伸び放題。
半年ほど休んだ頃に、部長から「リハビリを兼ねての短時間職場復帰」という名の、「無給料のボランティア就業」の打診でした。
当時の私は、「今の自分ができることの可能性」を夢見て、了承してしまいました。そののち半年にわたる「無給料活動」。内容は、どんどん本格化していきます。そして、なし崩し的に「辞職じゃないなら現場復帰」です。3ヵ月立つ頃には「管理職復帰」の強制通達。

もう、どうにもなりませんでした。私の心は壊れていきます。そして、壊れたまま働き続けるのです。
その後は、職場を転々とします。その間に結婚し、子供も生まれました。
壊れたまま再びの中間管理職。協調性のない部下と、上司（私）に真っ向から反発するだけの中途採用者。プライドだけはなぜか高い、経験者…。
再び、私は壊れます。
今度は「うつ病」でした。精神をずっと拗らせ続けた結果でした。

家族の生活のため、果てしない手続きにパニックになりながらも障害申請をしました。障害年金を受け取れることになりましたが、それだけでは生活できず、妻はパートに出ています。


「こんな自分」を嫌悪しました。荒れ狂う波間で溺れ、深海に引きずり込まれたときに、閉じ込めていた思いがあふれ出してきました。「今の自分が嫌だ」が「なりたい自分」という形に変えて、「かっこいい綺麗な女性になりたい」という願いになっていました。
どうしようもありません。お金もありません。

どうすれば良いのでしょうか・・・。

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