- 注目の話題
- 結婚を前提に付き合っていた彼女に振られました。理由は私の大きな嘘です。 私的にはつかざるを得なかった嘘(事情があったので)。これが逆鱗に触れた様で、今まで話し
- GWに男一人で初めて美術館に行こうと思っています。しかし恥ずかしながら周りからどう思われるか不安で迷っている状態です。一人で来て寂しい奴、変わった奴だと思われな
- 私立保育園の保育士です。 GW、有給を3日合わせて10連休取るのはルール違反だったでしょうか? 理由は遠方の実家への帰省です。 職場にお願いしてお休み
あのー突然ですが…皆さんで物語作ってみませんか…?やり方は簡単で私から最初に話を…
あのー突然ですが…皆さんで物語作ってみませんか…?やり方は簡単で私から最初に話を作るのでその続きを皆さんで作ってみてください。
(例)おにぎりを食べた→美味しくて泣いた。→するとおにぎりを落として転がった。って感じに繋げていただくと幸いです。
それではいきます。
ある日、一人の男がいた。その男の名前は…→
新しい回答の受付は終了しました
その大切な友達も14歳、犬としては高齢だ、大好きなほねっこを噛む力もだんだんと弱り、トイレもだんだんと粗相する事が増えてしまった。
ゴン太と長く過ごしてきた。
ゴン太との生活が残り少なくなるという現実にモジ男は寂しさを感じていた。
ゴン太の固い毛並みを撫でながら、母にゴン太にもう少し柔らかいオヤツに変えてあげようと話した。
タク様という人物は、自分の事を様付けされる事に違和感を感じないほどのボンボンであり、ゴン太やモジ男の住む町では有名な地主の息子だった。
町の人からはタク様と甘やかされて育った。
そんなタク様が何故、ゴン太を病院に連れて行ってくれたのかモジ男には分からなかった。
タク様に逆らえば町では生きていけない、そんな怖い存在でもあるタク様にモジ男はオドオドとお礼を言った。
タク様はモジ男に入院費はこちらに請求してくれたら良いからと名刺を渡して去って行った。
しかしながらモジ男はタク様へのご恩返しは忘れてはいなかったのである。
旅の途中、彼の大事なペットの入院費をタク様が面倒見てくれたことを思い出すと涙が止まらなかった。
一文無しになったモジ男は今晩の寝床を探すのであった。
一文無しで、公園のベンチに横になった。
結局無駄金を使い、ゴン太の世話もせず自分は何をやっているんだろうかと自責の念で押しつぶされそうになる。
無職で資格もなく、自分には何もない。
いつも中途半端で何かをやり遂げた事が自分には無い。
タク様が何でゴン太を助けたのか、オドオドと媚を売るだけではなくお金をちゃんと返したら理由を聞きたいと思った。
夢も何もないが、せめてそれだけはやり遂げたいとゴツゴツした寝心地の悪いベンチで決意した。
硬いベンチで身体が痛い。
翌朝、目が覚めたモジ男は身体を大きく伸ばした。
空は青く、空気は澄んでいる。
ゴン太はもっと苦しい思いをしているんだ。
たった1人の友人を俺が守らなくてどうする。
モジ男は背筋を伸ばし、大きく深呼吸をした。
そのおじいさんは、まるで仙人のようにも見えたが
実は認知性で、若いときは全国を配達で回っていた元トラック野郎のおじいちゃんで、コロナをものともせずに全国を歩いて旅していた。
口元には、変色したよれよれの不織布のマスクが…。
わしのトラックを知らないか?
トラックなんか…おれは知らない。それよりお腹すいたな。
それを聞いておじいさんは手招きした。
そこには…。
そのとき一台の金ピカのデコトラがやってきた。
大音量で演歌がガンガン流れていた。
運転席からは昭和な風貌の日に焼けたネジリタオルと歯の白さと笑顔がまぶしいトラック野郎が…
よー元気にしてたか?!
えらくよく響く声でトラック野郎は聞いた
おじいさんの顔は、急にテカテカと輝き、さらに眩しい笑顔をトラック野郎に向けた
子供のように澄んだ瞳で引き寄せられるように
おじいさんは、助手席にのりこんだ
おじいさんは、モジ男にいちべつをくれるとニコリと手を振った
モジ男も思わず手をふっていた
ポトリ泥だんごが手からこぼれ落下する
地面で止まりつぶれた
それを目で追い、また目を上げるとそこには金ピカのデコトラなどどこにもなかった
前にも後ろにも見えなかった
ふと横を見ると、おじいさんはベンチで微笑んで眠っていた
元気に走り回るゴン太を見た。
「ゴン…太…はっ💥」
モジ男は夢から覚めた。
起きてみると公園には誰もいなくなっていた。
辺りは真っ暗だ。なんだか妙にモジ男は怖くなってきた。
このままではダメだ!とりあえず夜が明けたら生活保護の申請に行くことにした。
盗むことにして即日タワマンを購入しゴン太と母を招き入れることにした。まあゴン太は病弱なので最高の動物病院へ入院させることとしよう。ゴン太『ワン』母『よかったね~ゴン太』と涙ぐんでいる。『俺たちも苦労してきたんだからこれぐらい贅沢のうちには入らないよ』とモジ男。母『……』モジ男『これからは幸せになろう』
≪ガタガタガタ≫突然大きな揺れがモジ男たちを襲う 地震だ!
モジ男『うわああああ!母さ~ん!』母『モジ男~!』
あっという間に購入したばかりのタワマンはあのおぞましき9.11を思い出させるかの如く倒壊したのであった。
奇跡的にモジ男と母は一命を取り留めた。しかし残念ながらゴン太の姿はそこにはなかった…。
ゴン太は、実はタク様にひきとられてなんとか生きていた。
タク様の屋敷は、なんとか地震の被害は最小限におさえられていた。
モジ男たちの住んでいたタワーマンションは、見た目の豪華さとは裏腹に耐震基準をみたしていなかった。
努力せず得た幸せは一瞬で崩壊する夢なのだ。
しかしモジ男と母は生きている。
それで十分ではないか。
タク様は、うまれながらに裕福だった。
しかしタク様には心には愛が足りていなかった。
そのことをゴン太はよく感じていた。
タク様はゴン太の介護をすると愛の気持ちを感じた。
優しい気持ち。
ゴン太に会うまで、タク様はこのままではひとごろしになりそうなほどに病んでいたのだ
タク様はゴン太に救われていたのだ
タク様の心の隙間を埋めるかのように、ゴン太はタク様に寄り添った。
かつての元気はないものの、惜しみない治療を受けさせたおかげで少しずつ元気を取り戻すゴン太。
タク様が心の闇に引きずり込まれそうな時は、「大丈夫だよ」と言うかのように、必ずその胸に顔を埋めた。
ゴン太の純粋さがタク様の心に静かに染みていく。
一方モジ男と母親は、母の田舎の実家に身をよせていた。
ゴン太をひきとりにタク様のところに行ったのだが
タク様は、モジ男にゴン太をわたさなかった。
大金を手にしたのに、モジ男はタク様に入院費を返さなかった負い目もあり強く言えなかった
ゴン太は少し寂しそうな目でモジ男を見た。
しかしゴン太は残りわずかな時間をタク様のそばにいることを選んだ。
ゴン太は、誰かの何かの役に立ちたくて生まれてきたのだ。
モジ男はゴン太を失った。
モジ男は田舎の星空を眺めながらタバコをふかした。
ゴン太が入院したとき、そばにいなかったこと、大金を手にしてもタク様に入院費も払わず、ゴン太を迎えにいかなかったこと。
失ってから初めて後悔していた。
モジ男にとって大切な家族で親友だったのに。
モジ男、ご飯よ〜😊
母の声がする。
涙が流れた。
この母だけは守りたい。
明日、ハローワークへ行こう。
母の作ってくれたカレーをかみしめるように食べた。
母は全てわかっているような少しさびしそうな笑顔でモジ男を見つめていた
モジ男はその後、ハローワークで仕事を見つけた。
最初は短時間勤務で働きながら給料が出るたびに、少しづつタク様に入院費を送金した。
何度目かの送金のあとにたくから、ゴン太の写真が送られてきた
まだゴン太は生きていること、タク様は歩けなくなったゴン太を毎日抱いて散歩に行っていることを。
タク様は、自分が変わったと言っている。ゴン太という命にふれタク様は、本来の優しい純粋な少年の心を取り戻した。
モジ男は、大切なものは実はすぐそばにあること
それを守るために、1日1日、弱いながらも努力して生きること。
嫌なこともたくさんある。
けれど人間、たった一つでもいい。
大切なものを持つこと、それに気づくこと、そしてそれを守ること、そのために努力すること。
そうしたらきっと死にたいなんて殺したいなんて思わない。
いまは、何もないと思う人も光を見つけるときがくるだろう…
地震だ。
モジ男は揺れ動く地面に這いつくばり、人々のざわめきを映画のワンシーンのように見た。
母さん。
揺れが小さくなると同時に、モジ男は急いで家に走る。
母さん。
母さん。
どうか無事でいて。
大きな揺れで電車は停まっていた。
街に残された人々は、守るべき者のいる場所へとそれぞれ歩みを進めている。
母さんは、母さんだけは俺が守る。
タク様、ゴン太を頼みます。
どうか3人とも無事でいて。
「モジ男!」
「母さん!」
数時間、休まずに歩き続けた先にやっと辿り着いた家はひどい有り様だった。
母も必死に逃げたのだろう。
モジ男を待ち、家の前に小さく座っていた母の足や腕には割れたガラスで切れたであろう切り傷があった。
「母さん…良かった。無事で」
またもや、モジ男と母は大地震の中生き延びた。
しかし二度とも住んでいる場所をなくした。
だけど今回は、ものすごくショックだった。
あぶく銭で手に入れたタワマンと違い、母の生まれ育った家で、モジ男も子どものころから何度も遊びにきた家。
緑にあふれたこの場所に立つ、木のぬくもり、祖先のぬくもりを感じられる家だった。
母がめずらしく泣いていた。
どうして!!涙
モジ男は、悔しかった。
母を守るために頑張っていた。
つもりだった。
なのに自分はやはり弱くて、こんなときどうしたらいいのかわからない。
そして神様というのは、弱い僕らをいじめて楽しんでるんじゃないかとすら思っていた
モジ男が悪かったとはいえ、ゴン太をうばわれたことに対して何も思わなかったわけじゃない
タク様を恨んだ日もある。
その気持ちがまた起きてきた。
どうしていいのかわからず、黒い気持ちが渦巻いてくる。
モジ男!
母が泣きながら、モジ男を手招いた。
はっとした。
思うようにはいかないもんだ(泣笑
でもね、なんとか生きていくしかないんだ
お母さんはケガをして動けない。すまないけど救急箱を探してきてちょうだい。
モジ男は、黒い気持ちは飛んでいった。
やることがわかれば、行動出来る!
大切な大切な母と暮らす家すらなくしても、モジ男は生きるしかなかった。
幸い救急箱は見つかり、なんとか刺さったガラスをとり、消毒し母の指示で不器用に包帯を巻いた
にっこりありがとうと母は微笑んだ。
母のような人になれたなら。
地震で深く傷つく人は多いだろう。
大切な人をなくした人もいるだろう
その痛みや悲しみや喪失感、絶望…。
誰だって大切なものと穏やかに幸せに生きたいのにずっと続かない。
なぜ?悲しい!
だけど傷つくたびに人は優しく強くなっていかなければならない。
木は、雨風にさらされながら何十年、何百年、やがて千年も生きる
そうなふうに、なれたなら。
ゴン太…ごめんな!
俺たちはなんとか強く生きるから!
そのとき、ふっとゴン太の笑うような顔が見えた。
新しい回答の受付は終了しました
おしゃべり掲示板の悩み一覧
注目の話題
お悩み解決掲示板 板一覧