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五体満足でも、世界で一番自分が不幸だと思っているのは、贅沢者ですか? 私の母親…
五体満足でも、世界で一番自分が不幸だと思っているのは、贅沢者ですか?
私の母親は、幼稚園の頃交通事故で亡くなった。以来、父と二人家族だ。
父の仕事は朝と夜勤の二交代制であった。そのため、夜勤になると独りで家にいなければならなかった。これが辛かった。
小学校に入学すると、夜勤の時は、家から近い実家にいる祖母が、家に来て隣で寝てくれてた。祖母が家に来るのは夜8時から10時で、それまで独りで過ごさなければならなかった。夜、トイレに行くまでの短い廊下が、長いトンネルの中を歩いているようでとても恐ろしかった。居間にある炬燵から見える窓の外から、私を殺そうとしている笑っている人の幻覚が見えた。幻覚が見えると、私はすぐに炬燵の中に隠れ、誰かが来てくるのを必死に待った。待つ時間は永遠にも感じる長さで、心臓が潰れそうだった。ある日、深夜の時間に目が覚めると、祖母の姿が見えないので不安になり、外に出て実家を目指した。朝学校に行くときとは全く違う景色に、生存本能を刺激されながら、一歩一歩慎重に歩いた。幸い、深夜に独りで歩いている私を心配した見知らぬお爺さんが、声をかけてくれて、一緒に実家まで行付き添ってくれた。結局、祖母は実家におらず、家の炬燵の中で眠っていた。実家に行った後、家まで付いてきてくれたお爺さんには感謝しかない。
中学時代になると、大人しい性格で、社交的でなく、典型的な肥満体形であったため、よく虐められた。しかし親に迷惑をかけたくないから我慢した。体育の授業で2km走っているとき、最下位で独りで走り続けている私を見て、クラスメートや校舎の窓から見ていた人達が笑いながら、私の走る様子を馬鹿にした。修学旅行の消灯時間に、何者かが、恐らく私を虐めている不良の松本か、その仲間に、布団に何かをかけられた。すると、不良どもが「〇〇おねしょした」と、言って私を辱めた。職員室にいる担当の加藤先生に、虐めの加害者と違うクラスにしてくれと直談判したが、対応してくれなかった。加害者と私は仲が良いと思われているようだった。当時、虐めは、それほど深刻な社会問題とみなされていなかったこともあったのかもしれない。しかし、スクールカウンセラーはいた。もっとも、相談したくても、いつも虐め加害者と一緒だったのでできなかったが。中学卒業しても、高校で虐めに遭い私の人生は転落していった。昔を思い出すと、トラウマが鮮明に蘇る。今の私は、自信がなく、不安と恐怖の狭間を彷徨っている社会不適合者だ。社会が私を作り出したのだ。私は社会の犠牲者だ。 愚痴を永遠と続けて申し訳ございません。
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