【毒と薬】 ヒトの細胞は60兆ある。そのどこかの遺伝子に発がん性物質が働き…

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2024/11/20 10:20(更新日時)

【毒と薬】

ヒトの細胞は60兆ある。そのどこかの遺伝子に発がん性物質が働き遺伝子に傷がつく。加齢や発がん性物質の暴露が大きいと傷が蓄積し遺伝子変異ができ増殖しがんになる。

80年の人生の間に、少ない人で30秒に1回、多い人では3秒に1回遺伝子に傷がつく。65歳くらいからがんになる割合が増える。

つまりその年齢まで生きると発がん性物質にあう割合も多くなり、その結果遺伝子に傷がつきやすく、また加齢によりその傷を治す力が弱まることを意味し、そのため65歳をがん年齢と呼ぶ。

がんの中には遺伝性のがんも存在する。
がんの本質は遺伝子異常の蓄積にあると考えられ高齢社会が進むにつれ、がん患者は増える。
 
抗がん剤治療は第二次世界大戦中の化学兵器マスタードガス(毒)の開発がきっかけで始まる。

有毒生物は命の危険をもたらすこともある一方、「毒と薬は表裏一体」というように有毒生物の毒成分が薬として利用されていることもある。

有毒植物のチョウセンアサガオに含まれるアトロピンは、副交感神経を抑制する作用があり、適切な量を使用することで胃痙攣の抑制薬として利用されている。

トリカブトに含まれる麻痺性神経毒アコニチンは、漢方では「附子(ぶし)」と呼ばれ、毒性を弱めた後に強心薬や鎮痛薬として使われる。

マスタードガスが細胞分裂を抑えられることによりがん治療に利用された。

手術も放射線も使えない固形がん患者に対して1946年世界初の抗がん剤治療が行われる。その効果が確認され抗がん剤治療が発展して行く。
 
ただし抗がん剤は毒なので、医師は効果と副作用のバランスを判断して投与を考える。がん細胞を強くたたくとがんは制御できるが、その副作用で先に人の命の方が絶たれる可能性があるからだ。
 
アルツハイマー型認知症治療薬ガランタミン(薬剤名レミニール)も有毒植物から生まれた。ガランタミンはヒガンバナ、スイセンなどヒガンバナ科の植物に含まれている。

1992年、糖尿病専門医であるジョン・エング教授はアメリカドクトカゲの唾液腺にGLP–1 と似たペプチドが含まれていることを発見した。
 
アメリカドクトカゲはアメリカのアリゾナ州の砂漠に生息。餌が少ないため常に空腹状態であり、餌を見つけると大食いするが人間と違い食後と食前で血糖値がほとんど変わらない。アメリカドクトカゲは食後すばやくインスリンを分泌することにより血糖値を上げない作用を有していたのだ。

現在、糖尿病治療薬として使われている。


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No.4180165 (悩み投稿日時)

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No.1

健康な人でも1日5千個ガン細胞できるけどTNF-αがぶっ殺してますね
トカゲや蛇は丸呑みするからね唾液からインスリンがでてますね

No.2

毒が薬になるというよりは、
まったく体に害のない物質は存在しないってだけの話かも。

No.3

詳しいご説明ありがとうございます。m(_ _)m

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